オールカマー

神戸新聞杯

ゴールドアクター

(牡5、美浦・中川厩舎)

スクリーンヒーロー
ヘイロンシン
母父キョウワアリシバ
通算成績15戦8勝
重賞勝利 16年日経賞(G2)
15年有馬記念(G1)
15年アルゼンチン共和国杯(G2)
連対時平均馬体重482kg (最高:494kg) (最低:462kg)
前走時馬体重490kg
POINTキ甲が抜けて背が伸びた。骨格はほぼ完成。前走の天皇賞(春)大敗後は無理せず休養に充て、今回は休み明けのレースとなるが、腹回りも特に太い感じは無く、立ち写真からは皮膚の薄さが感じられるように馬体の張りも上々。さすがに天皇賞(春)、有馬記念時と比較すると八分の仕上がりではあるが、十分に好走可能な状態に持ってきている。あとは本番で入れ込んで若さを見せなければ。

マリアライト

(牝5、美浦・久保田厩舎)

ディープインパクト
クリソプレーズ
母父エルコンドルパサー
通算成績17戦6勝
重賞勝利 16年宝塚記念(G1)
15年エリザベス女王杯(G1)
連対時平均馬体重428kg (最高:438kg) (最低:418kg)
前走時馬体重438kg
POINT昨秋から好馬体を維持しており、牝馬らしからぬ安定感のある馬。430キロ台と小柄な馬体ながら、付くべきところにしっかりと筋肉が付いている。全体のシルエットと比較して胴の長さがある馬なので、中長距離で活躍できていると見る。宝塚記念時と比べるとややゆとりを持たせた造りで、あくまでここは叩き台といったところ。使って良くなると見ている。ただ、安定感・能力の高さは言わずもがな。最低限マークはしておきたいところだ。

ワンアンドオンリー

(牡5、栗東・橋口慎厩舎)

ハーツクライ
ヴァーチュ
母父タイキシャトル
通算成績22戦4勝
重賞勝利 14年東京優駿(G1)
14年神戸新聞杯(G2)
13年ラジオNIKKEI杯(G3)
連対時平均馬体重476kg (最高:484kg) (最低:468kg)
前走時馬体重492kg
POINT左トモを浮き気味にして前傾姿勢を取るのはいつものこと。もともと全体の造りをやや緩く見せる馬で、腹がボテッとしているのは腹袋の大きさから。勝ち星から2年遠ざかっているが、馬体を見ただけでは衰えた印象は受けない。メンタル面の問題もありそう。今回に関して云うと、欲を言えばもう一絞りできる仕上がりではあるものの、銭型も浮いているし、体調面は悪くなさそう。道悪にならなければ馬券内もありそうだ。

サトノノブレス

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
クライウィズジョイ
母父トニービン
通算成績26戦6勝
重賞勝利 16年鳴尾記念(G3)
16年中日新聞杯(G3)
14年日経新春杯(G2)
14年小倉記念(G3)
連対時平均馬体重501kg (最高:516kg) (最低:486kg)
前走時馬体重496kg
POINT年齢的に大きな上積みは見込みにくくなってきたが、逆に云えば好調をキープし続けているとも云える。宝塚記念以来3ヶ月ぶりのレースとなるが、太め感を見せずに好仕上がり。この馬の力は発揮できる状態にある。一つ懸念材料があるとするならば中山コース。昨年、一昨年とこのレースに挑んでともに二桁着順に敗れているし、この馬向きのコースとは云えない。今回の評価は抑えまでとしたい。

クリールカイザー

(牡7、美浦・相沢厩舎)

キングヘイロー
スマイルコンテスト
母父サツカーボーイ
通算成績34戦6勝
重賞勝利 15年AJCC(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:492kg) (最低:454kg)
前走時馬体重486kg
POINT直飛寄りで胴の長さがあり、平均的に脚を使うタイプ。その分瞬発力が足りない側面がある。肋がうっすら浮いて馬体は仕上がっているが、毛艶は正直物足りなさを感じる。万全の体調で、という感じではなさそうに映る。7歳という年齢もあり、衰えた部分が出てきているのも事実。今回はメンバーも揃っており、厳しい戦いになりそうだ。

サムソンズプライド

(牡6、美浦・杉浦厩舎)

メイショウサムソン
フェザーレイ
母父エルコンドルパサー
通算成績37戦5勝
連対時平均馬体重473kg (最高:486kg) (最低:460kg)
前走時馬体重476kg
POINT欧州血統ということもあり、立派な腹袋を持つ。血統的には長距離が合っていそうだが、馬体を見るとそこまで長いところに特化した造りでもなく、2000mぐらいの中距離が合っているように見える。最近はあまり見なくなった平尻(トモの角度が水平に近い)の馬で、こういった馬は豊かなスピード、先行力を持っていることが多い。肋も浮いて仕上がりは良好。毛艶、馬体の張りも良く、強敵相手でも上位を狙えるデキと見た。穴候補で一考。

サトノダイヤモンド

(牡3、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マルペンサ
母父Orpen
通算成績5戦3勝
重賞勝利 16年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重500kg (最高:502kg) (最低:498kg)
前走時馬体重500kg
POINTバランスの整った美しいシルエットは現役馬でも随一。皮膚も薄く見せ、誰が見ても「良い馬」という印象を受けるような馬。折り合いに不安のあるタイプではないし、距離は長くても問題なし。仕上がりに関しては当たり前とも言えるがダービー時が目イチのデキだったので、その時と比較するとトモの容量に物足りなさも感じるのだが、元来能力の高さは折り紙つき。力は発揮できるレベルにあるし、まず崩れることは考えづらい。

エアスピネル

(牡3、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
エアメサイア
母父サンデーサイレンス
通算成績6戦2勝
重賞勝利 15年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重482kg (最高:484kg) (最低:480kg)
前走時馬体重476kg
POINT2歳時から活躍しているので、「早熟」なんて声も上がりそうなイメージを受けるが、一戦一戦使うごとに馬がパワーアップしている。ただ、以前も指摘したとおり、距離は2000mがベストで、2400は気持ち長い。特に、今回は阪神の外回りで、スタミナと瞬発力が求められる舞台。決して向く舞台とは云えないだろう。逆に云えば、レースセンスの良さから距離は延びるが器用さが求められる菊本番のほうが向きそうだ。

レッドエルディスト

(牡3、栗東・笹田厩舎)

ゼンノロブロイ
ショウダウン
母父Darshaan
通算成績5戦2勝
連対時平均馬体重501kg (最高:502kg) (最低:500kg)
前走時馬体重504kg
POINTダービー時に秘めた素質を高く評価したが、結果的には馬がまだ幼かった印象。ロブロイ産駒の牡馬にしては素軽さのあるタイプで、この父はこういった産駒が走る。飛節の折が深く、瞬発力に秀でており、阪神外回りはうってつけのコース。血統的にも距離延長は歓迎であるし、好メンバーが揃う一戦でも上位争い可能。ひと夏を越して馬体全体にボリュームが出た。しかし太め感もなくしっかり仕上がっており、状態に関しては問題ないと云えるだろう。

ミッキーロケット

(牡3、栗東・音無厩舎)

キングカメハメハ
マネーキャントバイミーラヴ
母父Pivotal
通算成績9戦3勝
連対時平均馬体重476kg (最高:478kg) (最低:472kg)
前走時馬体重478kg
POINTバランスの良いフレームで、見た目からして「良い馬」という印象を受ける。皮膚も薄く、秘めた素質はかなりのものと見る。まだトモの筋肉量に物足りなさも感じ、これからの馬といったところか。距離も2400は長い印象で、全体のシルエットから判断するとマイル~2000くらいが合っている。馬体に銭型が浮き、代謝が良い状態であることが見受けられる。相手は強いが、瞬発力を生かす競馬で3着くらいに突っ込んでくる可能性も。

ジュンヴァルカン

(牡3、栗東・友道厩舎)

ネオユニヴァース
ピンクリップス
母父エンドスウィープ
通算成績7戦3勝
連対時平均馬体重513kg (最高:516kg) (最低:508kg)
前走時馬体重508kg
POINT直前に回避で登録を見送りになりました。今後は菊花賞直行へ。
ネオユニ産駒らしい曲飛のトモ脚。前駆はそこまで発達しているとは云えないが、トモの筋肉量はかなりのもの。胴の造りは細めでゆとりがあり、距離が延びて良さそうだ。500キロ超の大型馬には見えないが、それだけ中身が詰まっている証拠だ。毛艶良く、体調に不安はなさそう。馬体の張りはまだ良化の余地が見られるが、まだ成長段階ということなのだろう。現状の力は十分出せる仕上がりだ。

オールカマー

神戸新聞杯