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アウォーディー

(牡6、栗東・松永幹厩舎)

Jungle Pocket
Heavenly Romance
母父Sunday Silence
通算成績32戦10勝
重賞勝利 16年JBCクラシック(G1)
16年日本テレビ盃(G2)
16年アンタレスS(G3)
16年名古屋大賞典(G3)
15年シリウスS(G3)
連対時平均馬体重500kg (最高:508kg) (最低:492kg)
前走時馬体重506kg
POINT直飛で脚がスラッと長く、全体のバランスが整っていて見栄えのするタイプ。皮膚も薄く見せるように、馬体の張りは一流馬のそれ。芝で準オープンまで勝ち上がっただけに、造りはダート馬という印象でなく、素軽いイメージを受ける。繋が若干立っているので、結果的に砂が合っていたということ。決してダート一辺倒な馬ではない。毛艶も抜群で、まさに充実期といったところ。もちろんここでも勝ち負けだ。

コパノリッキー

(牡6、栗東・村山厩舎)

ゴールドアリュール
コパノニキータ
母父ティンバーカントリー
通算成績25戦13勝
重賞勝利 16年南部杯(G1)
16年帝王賞(G1)
14、16年かしわ記念(G1)
14、15年JBCクラシック(G1)
14、15年フェブラリーS(G1)
15年東海テレビ杯東海S(G2)
13年兵庫CS(G2)
連対時平均馬体重529kg (最高:538kg) (最低:522kg)
前走時馬体重532kg
POINT6歳秋になったが相変わらず豊富な筋肉量を維持しており、衰えは全く見られない。馬体の張りも良く、毛艶も光っており体調は良好だ。過去2年、人気になりながらともに着外と結果を残せていないのは、スピード能力が高いゆえ、坂を上り続けるためスタミナを要するこのコースが向いていないからと見る。逃げてスピードを生かす戦法を身の上とするこの馬にとっては厳しい舞台。仕上がりは申し分ない状態だけに適性がカギになりそうだ。

ホッコータルマエ

(牡7、栗東・西浦厩舎)

キングカメハメハ
マダムチェロキー
母父Cherokee Run
通算成績39戦17勝
重賞勝利 14、15、16年川崎記念(G1)
13、15年帝王賞(G1)
13、14年東京大賞典(G1)
14年チャンピオンズC(G1)
13年JBCクラシック(G1)
13年かしわ記念(G1)
13年アンタレスS(G3)
13年名古屋大賞典(G3)
13年佐賀記念(G3)
12年レパードS(G3)
連対時平均馬体重494kg (最高:508kg) (最低:478kg)
前走時馬体重510kg
POINTピークだった4歳~5歳時と比較するとさすがに筋肉量は落ちたものの、7歳という年齢を考えれば立派の一言。クビさしが太く、いかにもパワー型といった造りで、直飛寄りでありながら脚も長め。馬体だけで云えばコパノリッキーよりスタミナ寄りの造りなので、この舞台は合う。毛艶ももちろんのこと、ムダ肉が一切感じられない。好仕上がりと云って良いだろう。スピードに陰りが見られるので、乾いた良馬場希望といったところか。※11月30日付けで現役を引退、回避することが発表されました

モーニン

(牡4、栗東・石坂厩舎)

Henny Hughes
Giggly
母父Distorted Humor
通算成績10戦6勝
重賞勝利 16年フェブラリーS(G1)
16年根岸S(G3)
連対時平均馬体重522kg (最高:528kg) (最低:516kg)
前走時馬体重526kg
POINT長駆短背でシルエットはまさに一流馬のそれ。筋肉量が多く、全体に素軽いのでスピードの絶対値が高い。馬体の造りに関してはケチをつけるところはないが、状態面がなかなか上向いていないように見える。一度使われて胸前は若干筋肉が戻ってきたが、まだ馬体全体の張りがフェブラリーSを勝った時の状態に無い。血統的にピークが短いタイプなのかもしれない。レースまでに変わり身を期待したい。

ノンコノユメ

(セ4、美浦・加藤征厩舎)

トワイニング
ノンコ
母父アグネスタキオン
通算成績14戦6勝
重賞勝利 15年JDダービー(G1)
15年武蔵野S(G3)
15年ユニコーンS(G3)
連対時平均馬体重449kg (最高:454kg) (最低:444kg)
前走時馬体重454kg
POINT胴が詰まったタイプで、尚且つ曲飛寄りの飛節をしており、一瞬の瞬発力に特化したタイプ。馬体の伸縮性が高く、小柄な身体ながら全身を大きく使って走るので、長く良い脚を繰り出すことができる。去勢された影響もあるのか、若干胸前の筋肉が寂しく映る。良く云えばスッキリとした造りだが、まだ全盛期の馬体の張りには戻っていない様に見えた。ただ、背中には銭形も浮いてきており、体調自体は悪くないはず。あくまで展開待ちになるが、ヒモには押さえておきたい1頭。

サウンドトゥルー

(セ6、美浦・高木登厩舎)

フレンチデピュティ
キョウエイトルース
母父フジキセキ
通算成績37戦8勝
重賞勝利 15年東京大賞典(G1)
15年日本テレビ盃(G2)
連対時平均馬体重475kg (最高:480kg) (最低:470kg)
前走時馬体重472kg
POINT<今週のイチオシ>フレンチデピュティ産駒らしく、どっしりとした造りでいかにもパワー型のダート馬。腹袋がたくましく、直飛寄りで若干脚が短く見えるシルエットは母父フジキセキ似。馬は歳を重ねると、身体が硬くなっていく。特に直飛の馬は距離適性が短くなっていく傾向にあるが、この馬は胴の長さにゆとりがあり、また折り合いも不安がないので長い距離でも問題なし。馬体の引き締まり方は昨年ほどにないにしろ、それでも十分に張りが感じられ、好仕上がり。上位を狙えるデキだ。

ラニ

(牡3、栗東・松永幹厩舎)

Tapit
Heavenly Romance
母父Sunday Silence
通算成績11戦3勝
重賞勝利 16年UAEダービー(G2)
連対時平均馬体重517kg (最高:522kg) (最低:510kg)
前走時馬体重542kg
POINTアウォーディーと兄弟であるが、正直言って全く似ていない。全体的に緩く見せるあたりは完全に父のタピットが出ている。レースでは早めにまくるスタイルをとっているが、それはこの胴の長さによるもの。こういった胴の長い馬は、長距離が合うだけでなく、長く脚を使うタイプになりやすい。逆に言えば、瞬間的な瞬発力に劣るため、ああいった展開でないと馬の全能力を引き出すことが出来ない。海外遠征後、間隔が詰まっての参戦だが、馬の体調は悪くないので、流れ次第で好走も。

ロワジャルダン

(牡5、美浦・戸田厩舎)

キングカメハメハ
アグネスショコラ
母父サンデーサイレンス
通算成績19戦6勝
重賞勝利 15年みやこS(G3)
連対時平均馬体重499kg (最高:508kg) (最低:494kg)
前走時馬体重500kg
POINT筋肉量の多い馬だが、シルエットに重苦しさがなくスピード勝負に強い。芝でやれても不思議ではないが、立ち蹄、繋ぎの短さを見ると、ダート馬のそれであることがわかる。懸念材料としては、坂のある中京コースより、平坦でスピードの活きる京都コースが向くところか。他に不安要素は見受けられない。大崩れしない戦績が物語っているように、馬体の張りは今年に入ってからずっと安定した状態を保っている。今回も毛艶良く、ムダ肉のない好仕上がり。体調万全でレースへ挑むことができそうだ。

アポロケンタッキー

(牡4、栗東・山内厩舎)

Langfuhr
Dixiana Delight
母父Gone West
通算成績17戦7勝
重賞勝利 16年みやこS(G3)
連対時平均馬体重546kg (最高:564kg) (最低:524kg)
前走時馬体重562kg
POINT560キロを超える超大型馬だけに、パッとひと目見ただけでその大きさがわかる。トモの筋肉量はこの中でもトップクラス。クビさしが太く、腹袋もたくましい。パワーに特化した造りで、ハイペースで苦しい展開でも対応可能だろう。飛節の折りが深いため、雄大な馬格でありながら瞬発力もある。ただ身体は柔らかいタイプではなさそうだ。ベタ爪で道悪は巧くない。馬体の張り自体は問題ない状態で、毛艶も上々。一線級との相手関係がどうかも、自分の力は出せるデキだ。

ゴールドドリーム

(牡3、栗東・平田厩舎)

ゴールドアリュール
モンヴェール
母父フレンチデピュティ
通算成績7戦4勝
重賞勝利 16年ユニコーンS(G3)
連対時平均馬体重518kg (最高:526kg) (最低:512kg)
前走時馬体重514kg
POINT胴がやや長めで、距離はある程度あったほうが良い。蹄、繋が立っており、いかにもダート向き。皮膚を薄く見せているように、筋肉の張りは申し分ない。どちらかと云えば素軽さに秀でたタイプで、スピード勝負向き。馬の状態に不安な点はないものの、如何せん古馬と完成度に差があるな、というのが率直な感想。馬体のシルエットは整っており素晴らしいものであるので、古馬になってからの成長が楽しみな1頭だ。

タガノトネール

(セ6、栗東・鮫島厩舎)

ケイムホーム
タガノレヴェントン
母父キングカメハメハ
通算成績38戦8勝
重賞勝利 16年武蔵野S(G3)
15年サマーC(G3)
連対時平均馬体重490kg (最高:502kg) (最低:472kg)
前走時馬体重498kg
POINT胴の長さは短距離を走る馬としてはゆとりがあるものの、前脚が短い馬で、ピッチ走法で走るために距離がもたないのだろう。写真を見た時に、「素晴らしくいい馬」と感じるようなタイプではないが、レースできっちり結果を出してくるあたり、見た目の筋肉より中身の心肺能力が優れているのだろう。余分な肉も少なく、馬体は仕上がっている。冬毛も伸びておらず、体調面で不安はなさそうだ。メンバー強化でどこまでやれるか。※30日の調教中に骨折、予後不良となりました

アスカノロマン

(牡5、栗東・川村厩舎)

アグネスデジタル
アスカノヒミコ
母父タバスコキャット
通算成績25戦7勝
重賞勝利 16年東海S(G2)
16年平安S(G3)
連対時平均馬体重505kg (最高:526kg) (最低:484kg)
前走時馬体重532kg
POINT腹回りをボテッと見せるのはアグネスデジタル産駒の特徴でもあるが、それでももう一絞りできそう。フェブラリーS前は馬体の張りがあって見栄えのする状態だったが、今回はトモの筋肉も若干寂しく映り、調教もハードに攻めている点が気になる。それなりに走れる 状態ではあるが、絶好調ではないのも確か。前走の大敗もあり、ちょっと買いづらい馬ではある。レースまでに絞れれば。