関係者の素顔に迫るインタビューを競馬ラボがオリジナルで独占掲載中!


安:うーん、自分の中では、体力どうこうっていうより、とにかく気持ちで勝たなきゃならないと思ってますから、その辺りの調整ですね。普段から“あせらない”“あわてない”“上がらない”とか、そういったことは徹底しているつもりです。やっぱり、人間が緊張して固くなると、いきなり馬に伝わっちゃうから。どんなレースもそうなんですが、気楽に楽しく。自分がそういう気持ちなら馬にもそう伝わると信じてます。馬自身がまず楽しんで走って欲しいっていう気持ちですね。

島:でも、天皇賞みたいに大きなレースで、あんなに人気のある馬に乗るときは緊張されませんか?

安:いや、レースでは緊張しませんね。こうやってしゃべることは緊張するけど(笑)。

島:アハハ(笑)。

安:もちろん若い頃は緊張しましたよ。ライデンリーダーの桜花賞とか。でも、今は本当に緊張しませんね。たとえ1番人気だとしても全然大丈夫。

島:冷静なんですねー。そうなれたらいいんですけど(笑)。

安:(笑)やっぱり「勝とう、勝とう」とするとダメですね。なるようにしかならないから。ホント、やり直しがきかないから、競馬は。

島:そうですよね。なるようにしかならない、ですよね。

安:「反省はするけど後悔はしない」っていうか。後悔してもどうにもならないもんね。やっぱり、レースで下手に乗ってしまうこともあるわけで、そういう時はしっかり反省して次のレースに生かしていかないと。クヨクヨ後悔してるだけじゃ、ね。

‐:進歩もないですもんね。島谷さんは、例えばコンサートで歌詞を間違えてしまうことはありませんか?

島:よくあります(笑)。「ここは間違えやすそうだぞ」って意識しているのと違う箇所を本番で間違えちゃったりするんですよね。そういう時は開き直るしかないです(笑)。

安:アハハ(笑)。

島:精神的なこと以外の体力づくりとして、例えば筋トレをされたりしますか?

安:俺はそこまでキツいのはやってませんね(笑)。まあ、本当にキッチリと筋トレとかやったほうがいいのかどうか、自分では分からないけどね。あんまり筋肉が付いちゃっても、体が重くなってしまいますから。

島;あー、騎手の方って体重が重いと馬に乗れないんですもんね。ちなみに減量ってどうやっているんですか?

安:レースに合わせてまとめて落としてます。木曜日くらいからほとんど食べないようにして。

島:大変ですね。

安:いや、もう慣れちゃってますからね。レースが終わった後は食べたくなるんだけど、レースが近づいて来て「よし、落とすぞ」って決めると、脳がそうなっちゃうのかな。別に食べなくても全然平気ですよ。あとは温泉入ったりサウナ入ったりして、汗を一杯出して。

島:例えば1キロ落とすのにどのくらいの時間がかかるんですか?

安:多分15分くらいじゃないかな。他の騎手では1時間くらいかかる人もいるみたい。でも、僕の汗の出方は凄いってよく言われるの。サウナに行っても、他のお客さんが「何?この人」って見るくらい、バーッて、滝みたいに出るんですよ(笑)。

‐:(笑)凄く興味深いお話なんですが、そろそろお時間になってしまいました…。

島:残念ですね(笑)。

‐:次の機会では是非ダイエットの秘訣をお聞かせいただきたい、と思います。では、最後に安藤騎手から、歴史的レースを走りぬけたダイワスカーレットに向けて改めてメッセージをお願いします。

安:今日は負けたけど、次に凄い楽しみが持てますね。相手は凄く良い状態で、こっちは多少分からない部分があった状態で、あのレース内容でしょう?「スカーレットは本当に強い!」って確信できたし、それは自分にとって凄いプラスだった。スカーレットのリズムで走れたわけじゃないのにあそこまで頑張ってくれたことを凄く褒めてあげたい。「よく走ったな」って。そういう気持ちなんです。

‐:有難うございます。次は有馬記念出走を予定されているという事で引き続き応援しています。島谷さんからも最後、お言葉をいただけますか?

島:競馬ラボのお仕事始めに感動的なレースに出会えて、しかもその舞台裏のお話しをレースに乗っていた安藤さんから直接伺えましたからね。一気に競馬にハマっちゃいそうです(笑)。安藤さん、これからも応援しています。今日は有難うございました!


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安藤勝己

1960年愛知県生まれ。
1976年NAR免許を取得。岐阜・笠松競馬場を中心に騎乗する。
2003年JRA免許を取得。
JRA通算成績は888勝(11/2現在)
初騎乗:1980年 5月 11日 4回阪神8日 10R ヤマニンスキー( 1着/ 12頭)
初勝利:1980年 5月 11日 4回阪神8日 10R ヤマニンスキー


■主な重賞勝利
・07年マイルCS(ダイワメジャー号)  ・07年エリザベス女王杯(ダイワスカーレット号)  ・07年安田記念(ダイワメジャー号)
2007年はJRA賞(最高勝率騎手・勝率0.238)に輝いた。連対率も0.410という驚異的な数字を残し、G1も6勝をあげる大活躍をみせた。08年も既に6つの重賞タイトルを手にしており(11/2現在)、勝利数、内容ともにトップクラスの活躍を続ける。
天皇賞・秋では7ヶ月ぶりの実戦となるダイワスカーレットを巧みに導き、歴史的な名勝負を演出した。 「アンカツが乗って勝てないならしょうがない」と揺るぎない信頼を寄せる関係者も多く、また「安心して馬券を買える騎手」として、競馬ファンから絶大な信頼を得ている。





島谷ひとみ

1980年9月4日生まれ
出身地: 広島県出身
血液型: O型


1999年7月に「大阪の女」でデビュー。以降、良質の作品を着実にリリースしている。 ナチュラルな佇まいと、様々なタイプの楽曲を歌いこなす"歌唱力"と透明度の高い"歌声"が支持され、数々の大ヒットソングを生み出す。 近年は"crossover"をテーマに掲げ、POPSとCLASSICなど異ジャンル音楽を融合させたスタイルを意欲的に取り組んでいる。 デビュー10周年に突入した08年7月26・27日に、東京・浜離宮朝日ホールで行ったオーケストラバンド編成で行うライヴを収録したDVD『CROSSOVER III ~Premium meets Premium~』(08年10月8日発売)をリリース。また、08年11月よりサイトコンダクターとして競馬ラボにも参加。週ごとの注目度No.1コンテンツを紹介していく。



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