連覇を狙ったエリザベス女王杯は見たままの不利で6着に終わったマリアライト。今秋こそ不完全燃焼という印象だが、これまでも下馬評を覆し、激走してきたのが同馬のキャリア。宝塚記念ではドゥラメンテを下し、キタサンブラックを完封しているのだから相手にとって不足なし。いよいよ迎えるクリスマスでのラストラン。歴史にその名を刻む舞台は整った。

厩舎一丸でタイトルを獲りに行くラストラン

-:有馬記念(G1)に出走するマリアライト(牝5、美浦・久保田厩舎)ですが、前走のエリザベス女王杯(6着)当日の気配はいかがだったでしょうか?

久保田貴士調教師:パドックの雰囲気も返し馬も、すごく良かったですよ。ただ競馬だけがツイていなかった、というところですね。

-:不利が大きく響いたということですね。レース後の馬の状態はいかがですか?

久:問題なく帰ってきてくれました。2週間ぐらいリフレッシュ放牧に出して、また戻してというところですけどね。

-:通常通りの調整ということで、帰厩後の調整過程を教えていただけますか?

久:速いところを始めてから、ずっと順調に来ていますね。いつものマリアのパターンでやらせてもらっています。

-:1週前追い切りはウッドで併せ馬となりましたが、その狙いと動きの評価をお願いします。

久:大きく追走させて、勝負所をイメージしながら3分3厘ぐらいから少しずつ脚を使わせました。しっかり走らせるということでは、抜いていく脚も速かったですし、最後まで良いリズムで走れていました。

マリアライト

▲1週前はウッドコースで6F85秒4-ラスト1F13秒0をマーク

-:この後はどのような調整過程をお考えになられていますか?

久:後は日曜日、当週の水曜日とやって、完璧な状態に持っていけるようにしていきたいですね。

-:マリアライトは途中でメンコを外すなどの工夫もされてきたと思いますが、その辺の影響についてはいかがですか。

久:今回も、競馬ではいらないかなと考えています。

-:去年も出走された有馬記念(4着)ですけど、中山2500mに対する適性は改めてどうでしょうか?

久:去年も走ってくれた通り、適性はあると思っています。この馬は枠もあまり気にしないですし、中山2500mは良い競馬が期待できる舞台ですよ。

-:厩舎に初G1をもたらせてくれたマリアライトは今回がラストランになるということですが、最後にこの馬に対する思いと、レースに向けての意気込みをお聞かせいただけますか。

久:ここまで大きなタイトルも獲らせてもらったので、最後にもう1個、この馬の戦績に箔を付けてあげたいという気持ちを持って、厩舎一丸となってしっかりやっていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。

-:応援しています。ありがとうございます。

マリアライト