昨年のチャンピオンズC(G1)を制したサウンドトゥルー(セ7、美浦・高木登厩舎)が、昨年とローテーションを変えて上半期の大一番に挑む。フェブラリーS(8着)後は放牧に出し、帝王賞1本に絞って調整されてきた。高木登調教師は「調教ですごいなという感じではない。変わらずです」と話すが、能力を出し切れる状態にある証拠。2季連続のダート王に向け、現在の心境を語った。

1600mのフェブラリーSでも「去年よりかは付いて行けたかな」

-:帝王賞サウンドトゥルー(セ7、美浦・高木登厩舎)ですけども、まずは前走のフェブラリーS(8着)のお話を聞かせていただけますか?

高木登調教師:フェブラリーSは1600でどうかなと思ったんですけど、道中はシッカリと(手綱を)持つことも出来ていたので、去年よりかは付いて行けたかなという感じはありましたね。

-:最後は人気馬のカフジテイクと並ぶような形になりましたが、直線はいかがでしたか?

高:まあ、やむを得ないという感じですかね。

-:レース後の馬の状態はいかがですか?

高:そこまで使って1回放牧に出して、牧場の方で硬さが診られるかなという感じでした。ずっと使ってきたんで、状態を診ながら、去年みたいにかしわ記念からと言っていたんですけど、ここは無理をしないで帝王賞1本ということにしました。去年は叩き台で1回使ったんですけど、直接帝王賞で良いかなという感じで。

-:放牧先から戻ってきて、トレセンでの調整具合を教えて下さい。

高:その分、(厩舎に)早めに入れて調教を積んで、問題なく来ていますね。

-:坂路中心に乗り込んでいるのですか?

高:そうですね。1本だけウッドに入れましたけどね。

-:その動きだとか気配はどのようにご覧になられましたか?

高:変わらずかなと思います。正直、調教ですごいなという感じではないので、変わらずですね。

-:1週前追い切りの動きを教えて下さい。

高:先週の日曜日(6/18)にビシッと行って、状態は変わらずかなと思っています。大分ピリピリはしてきていると思うので、珍しく大分前向きになっているかなという感じはあります。

-:いつもはそんなにピリピリした所はないということですね?

高:はい。

-:帝王賞の舞台は大井の2000で、これまでレースで4回走っていますが、重馬場や不良馬場のことが多いですけど、先生は、この条件への適性はどうご覧になってらっしゃいますか?

高:正直、若干(距離が)長いかなというのはありますけどね。

サウンドトゥルー

-:1回(2015年の東京大賞典で)勝っていますが?

高:待っていました、という条件でもないですよね。

-:力を出せるかどうかというのは、どの辺りにポイントがあると思われますか?

高:この辺のメンバーなので、やっぱりチャンスはみんなにあるし、ちょっとしたことで順位も変わりますしね。

-:その辺りも含めて、最後にレースへの意気込みを聞かせて下さい。

高:一呼吸入りましたけど、順調に(調教)本数をこなしてきていますので、一応力が出せる状態に仕上がっていると思います。あとは追い込みなので、展開など諸々あると思うんですが、(馬の状態は)変わらず良い状態かなと思っていますけどね。

-:分かりました。ありがとうございます。

サウンドトゥルー

▲昨年のチャンピオンズCでは上がり最速の末脚を繰り出しV