皆さんこんにちはライター大和屋です。前回の更新で予告したとおり、今回はイイナヅケ応援・笠松競馬場遠征記について書こうかと思います。

今回はイイナヅケ(牝4、笠松・後藤正厩舎)の現馬主であるプロソフトクリーマーの森川さんと一緒に旅することになりました。後藤調教師のコメントがかなり手応えありだとのこと、さらに新聞をちょいと見ると本命マークがついている。これは勝てる!ということで急きょの笠松遠征となったのです。

森川さんと品川で待ち合せ、一緒の新幹線に乗り込みます。ちょうどテレビ出演が終わって少ししたくらいでしたので、その反響のことや、レイデオロでダービーを勝利した時の様子など。酒の肴に困ることなくあっというまに名古屋に到着。ここで僕らはホームに設置されているきしめんのお店へ突入します。

森川さんはおすすめのてんたまきしめん、僕は肉冷やしきしめんを注文。長蛇の列で立ち食いのため、並んで食べることはできませんでしたが、かなり満足、さすがは名古屋一うまい店(所説あります)と言われるだけのことはありました。満腹になった僕らは在来線に乗り換えて笠松を目指します。

大和屋暁
大和屋暁
大和屋暁
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笠松競馬場はおおざっぱに言うと、名古屋の上の方にあります。名古屋で乗り換え電車で30分ほど北へ行くと笠松駅がありました。駅のホームには馬が走るシルエットの絵がいくつも飾られています。が、降りた場所が悪かったみたいで何もない出口へ出てしまい笠松競馬のけの字も見当たりません。

一応。電車の中から競馬場の姿は確認していましたが、どうしたものかと右往左往していると、なんと笠松でイイナヅケがお世話になっている後藤正義調教師の奥様が迎えにきてくれることになっていたそうです。後藤調教師、そして奥様、本当にありがとうございます。お手数おかけして申し訳ありませんでした。車に乗せていただき五分もかからないうちに競馬場へ到着です。

これまた森川さんと一緒ということで無料で競馬場内へと案内していただきました。そして最初に案内してもらった先が、愛馬会というお店です。そこには蹄鉄、騎手や馬のポストカードなど、ここでしか買えないレアグッズが売られています。横を見やればファインモーションのゼッケンやどなたかの勝負服や僕にもなんだかわからない何かがかなり無造作に並べられておりました(売り物ではなさそうです)。

写真を撮ってくることを忘れてしまいかなり痛恨ではありますが、せめて文章でだけでも宣伝しておこう。ここにはもう他では手に入らないであろうオグリキャップ人形をはじめかなりのレアグッズが所狭しと並んで売られておりました。オグリキャップ種牡馬バージョンやノーマルバージョン。皆さん覚えていますでしょうか?まだ売ってます。買うなら今だ!と言っておきます。このお店は調教師の奥様がたが運営している売店なのだそうです。

大和屋暁
大和屋暁
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さらに中へと進みます。スタンドの中、そして指定席と思われるエリアの奥、そこに馬主席がありました。これまた奥様に手続きをしていただいて中へと入れていただきました。そこはそれほど大きな部屋ではありませんでしたが、大きなテーブルに、段差のある観覧席、冷房も完備されていてなかなか居心地のよい場所のように思えます。
他の馬主さんはそこには誰もいませんでしたし、ガラス張りの窓の外にはかなり近く見えるコースとパドックがばっちり見えます。大きな競馬場と異なる小さな競馬場だからこそ、スタンドからの距離の近い迫力のある馬主席が実現したといえるのではないでしょうか?

笠松競馬場はパドックが内馬場にあるという特殊な構造になっているのが有名です。1コーナーの向こうに馬房や厩舎があって、発走前の馬たちはそこからパドックへと歩いてきて、走り終わればそこへ戻っていきます。騎手もバスにのってパドックへ移動しそこで馬に乗ります。馬主であろうとファンであろうと内馬場には入ることができませんが、まあそれほど遠くに感じないので問題はないのでしょう。さらに言えば、最近になって大型のターフビジョンが完成し、パドックの馬の様子なども大きく見えるようになったそうですよ。

さて、馬主席に到着した僕たちは一息つくとあっというまに出走の時間が近づいてまいりました。競馬新聞では本命扱いされていて、途中経過で1番人気、さすがに今回は決めてほしい。と思ってましたが、新聞を見るとなんと恐ろしいことに、出走している馬すべてが皆、前走勝利しているではないですか!こんなレースいままでみたことありませんが、かなりメンバーがそろっていると言ってよさそうな状況です。

できることなら手薄なメンバーが良かったのですが、まあ仕方ありません。何はともあれ口どりがしたいので、なんとか勝ってほしいと思います。というわけで馬券を購入現在1番人気とはいえ、4倍くらいついているので夕飯代を稼ぐために馬券を買います。そんなこんなで席に戻るとパドックへ馬たちがやってまいりました。

するといましたイイナヅケ、最後のJRA出走以来の再会ですので約10か月ぶりぐらいでしょうか。馬をみたところでよいのか悪いのかはよくわかりませんが、ちゃかつくことなく落ち着いて周回してくれているので頑張ってくれるのではないかという気になってきます。

大和屋暁
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大和屋暁
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騎手がバスにのってやってくると騎乗します。騎手がのると返し馬がはじまります、それぞれが待機所へと走っていきました。

レースが始まります。直前は3番人気になっていました。ゲートが開くと良くも悪くもないくらいのスタートです。小回りの競馬場ですので、逃げたいところでしたが、ハナを主張する外の馬が行きました。イイナヅケは三番手でそれらをマークしていくつもりらしい。そんな状態でレースは進みます。

いい感じで追走できているような気がしていましたが、3コーナーの勝負所で様子が激変、ペースがあがったのかどうなのか、逃げる馬の手応えが抜群なのに対してイイナヅケの手応えが怪しくなってきます。これはさすがに、と悲観的な気持ちが脳裏によぎったまま直線。逃げた馬との差を縮めることもできず後ろから来た馬にもかわされ3着でゴール。残念な結果となってしまいました。あー残念。やはり小回りの競馬場、楽に逃げられればなかなか捕まえることはできないようです。

大和屋暁

レースが終わりどうしたものかと思っていると、後藤調教師の奥様がまたしてもバックヤードに案内してくださるとのこと。ありがたくついていくと、スタンド脇のところにある関係者用出入り口から車に乗せていただいて、馬場をつっきり1コーナーにある装鞍所までひとっ走り。

するといましたイイナヅケ、レース後のスクリーニングを行っておりました。さらには後藤調教師がいらっしゃいました。初めてお会いするのでご挨拶です。いつもお世話になっております。せっかくなので記念撮影、後藤調教師はせっかく来てくださったのに勝てずにすいませんと僕らに言います。勝負の世界ですので、こればっかりは仕方ないです。また今度よろしくお願いします的なことを森川さん。さすがに人間できております。

森川さんは前に笠松に来たときはイイナヅケがきっちり勝ってくれ口どりができました。今回は負けてしまいましたが、せっかくなので記念撮影をさせていただきます。口どりと何が違うのかというと、勝っていないところでしょう。足元のほうも問題なさそうなので、順調ならばあまり間隔を開けずに使っていきたいとのことです。一時期の足元の悪い部分は、もう解消されたと思ってよいのかもしれません。次走こそは頑張ってねとイイナヅケには言っておきました。

大和屋暁

後藤正義調教師と一緒に

大和屋暁

さらに歓待は続きます。後藤調教師はお仕事がありますので、またしても奥様が、バックヤードのカフェ『うらら』へと案内してくださいました。その喫茶店は1、2コーナーの真ん中に陣取った馬場のすぐわきにある見晴らしのよい関係者専用のお店です。

お茶なんかは勿論軽食なんかも食べられます。関係者のための喫茶店なので驚くほどリーズナブルな値段設定です。しかも窓からの眺望が馬主席に匹敵するほど大迫力。内馬場の畑やお墓もよく見えます。

誰が耕しているのかと不思議に思っていると、もともとこの笠松競馬場の土地は借りたものだったらしく、地主さんがもともと耕していた畑やお墓がそのまま残っているのだそうです。

そんな喫茶店うららにて、本当はビールかなんかが良かったのですがアイスコーヒーをいただきました。

大和屋暁
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後藤調教師とのご挨拶も済んだのでスタンド方面へと戻ります。笠松競馬場に来たならば見ておくべきものがもう一つ。3コーナーの向こうに走っている電車の鉄橋もなんとなくローカル気分を盛り上げてくれるのですが、なんといっても笠松です。

オグリキャップ像を見にいかねばなりません。どこにいるのかと歩き回ると、さきの売店とは別の門のすぐ脇にいらっしゃいました。銅像と一緒にたてがみも展示されておりました。ぶっちゃけ銅像にしてしまうとオグリなんだかなんなんだかよくわからないという言い方もできますが、これがオグリキャップ像なのですからオグリなのです。なんとなく顔が似ているような気もします。かの有名な銅像を前に記念写真。これで一通り競馬場を満喫できたように思えます。

大和屋暁

本当はグルメなんかも見て回りたかったのですが皆閉まってました。メインレースがほぼほぼ終わってしまう感じの時間だったので、どこも片付けしておりました。いろいろネットで調べていたので、次回ここにまた来ることがあればその時はおなかを空かせていこうと思います。

帰り際にまたしても後藤調教師がご挨拶に来てくださいました。次走の勝利を力強く約束してくださいました。今日一日、後藤調教師、そして奥様にはお世話になりっぱなしでした。どうもありがとうございました。

さて、敗戦で肩を落とす一行は、せっかくなので何か食べていこうと森川さんおすすめのお店へと向かいます。笠松から名古屋への帰り道の途中、尾張一宮にある小松というお店です。ここで言おうが言うまいが激混みのお店ですので影響はないかと思いますが、かなりの人気店のようで、わざわざ名古屋からここまで食べにくる野球選手も多いとか。森川さんの楽天時代の経験のなせる業というやつでしょう。

というわけで駅からタクシーでけっこう離れた住宅街っぽいところへと進んでいくと、お目当ての小松さんがありました。中へ入るとコの字型の鉄板が店を占領しています。見るからにうまいものを出しそうなお店、というわけで腹いっぱい食べようかと思います。さすがはプロソフトクリーマーの森川さん、甘いものを食べるために常に口を作る努力を忘れません。しょっぱいものもいろいろ知っておりますね。

まあ僕がどうこう言うよりも写真を見てもらえばわかります。肉も野菜もどいつもこいつも焼くだけなのに皆うまかったと言っておきましょう。しかし!ここで終わらないのがやせ我慢で負けず嫌いの大和屋と愉快な仲間たち、激しい議論とやりとりの結果、炭水化物をあえてここで行かずに移動することになりました。

大和屋暁

膨れた腹をなだめつつ、名古屋駅へと移動しました。なんか駅に新しいグルメ施設が出来ているではないですか!有名店がひしめきあっていて、人が沢山おいでになっておりました。我らの目的はただ一つ。僕らの中ではナンバーワンの名古屋名物、味仙の台湾ラーメンです!つうかすげえ並んでました。

さすがは有名店が駅に出店すればこうなるのは目に見えておりました。とはいえ口は味仙モードになってますので並びます。並んで待っていると、プロソフトクリーマーの森川さんがいきなり知らない人に話しかけられます。TV見ました。面白かったです。からの頑張ってくださいと熱い握手を交わしております。やはりTV出演の反響はすごかった。森川さんすっかり有名人ですなあ。

15分ほど待った後、無事店に入ることが出来ました。そこで発見したのは台湾ラーメンならぬ台湾丼!なんだこれは!食べてみるしかなかろうと、台湾ラーメン、台湾丼、そして気休めの野菜を注文。皆で美味しくいただきました。満腹です。ごちそうさまでした。

大和屋暁
大和屋暁
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僕らは大阪に用事があったので森川さんとはここでお別れです。森川さんが新幹線の中で硬いアイスを食べることを忘れていなかったようです。そして僕らはいざ大阪へ。次回、甲冑サバゲーに挑戦します。乞うご期待。

というわけで笠松遠征記はこれにて終了です。今回イイナヅケは残念ながら勝つことができませんでしたがオグリキャップのふるさと笠松競馬場、個性的で楽しい時間を過ごさせていただきました。次回はきっと勝ってくれることを祈りつつ、次走の出走を待ちたいと思います。