POG実行委員長Y(以下Y):ソウルスターリングがあっさり負けたけど、終わってみれば阪神JFの上位3頭で決まったレースだった。

ライター野中(以下野):だからといって、皐月賞が朝日杯FS上位馬で決まるとは思えませんけど……。

Y:そうなんだよなー。何が最終的に1番人気になるのかすら読めないところはある。

ファンディーナ

野:牝馬69年振りの制覇を目指すファンディーナなのか、この世代の牡馬で唯一の重賞2勝馬であるカデナなのか、強敵相手に常にいい競馬をしているスワーヴリチャードなのか、それともMデムーロ騎手が騎乗することで注目度がアップしているペルシアンナイトなのか……。

Y:どれも一長一短ありそうだが、人気馬から見解を教えてよ。

野:ファンディーナはやはり牝馬が69年も皐月賞で勝てていないということは重要だと思いますよ。いくら、牡馬が混戦模様だからといって勝ち切るのは難しい。ただ、ジンクスなり記録を破るだけの下地というか能力はありそうです。

Y:意外と高評価なんだね。

野:数字の裏付けが薄いということはあるかも知れませんが、フラワーCは相手が弱かったとはいえ完勝ですし、最後、追っていればスプリングSとヒケを取らない時計だったと思います。

Y:唯一の重賞2勝馬のカデナだけど……。

野:百日草特別はアドマイヤミヤビが勝利しましたが、カデナは唯一追い詰めたように力はあるはず。ただ、アドマイヤミヤビがローテーションや馬場が合わなかったとはいえ、桜花賞でイマイチだったのは事実です。

Y:弥生賞の時計も遅いっていわれているよね。

野:前日に行なわれた同距離の未勝利戦と変わらない状況。後は繰り返し主張していますが、グランド牧場はダート戦がメインになっている牧場。中竹厩舎もクラシック路線とはちょっと縁遠い感じはします。

Y:人気になりすぎるとちょっと怖いっていうイメージはあるよね。中竹厩舎のディープインパクト産駒というとダコールが代表馬かーー。

野:ダコールも古馬になってからという印象でした。カデナは完成度は早いと思いますが、新馬でシグルーンに負けていますからね。

Y:何回やっても結果は変わりそうかもね。スワーヴリチャードも評価が高いよね。

野:決して弱い馬ではないのは間違いありません。このところ、共同通信杯から皐月賞というのはいいステップレースになっています。ただ、共同通信杯2着のエトルディーニュは使い詰めの影響もあったと思いますが、スプリングSではあっさり敗戦。

Y:こちらも相手関係に恵まれた感があるのか。

野:充実度という意味ではペルシアンナイトでしょう。GIには縁のないハービンジャー産駒、クラブもいまだにGI勝利なしという現状。王道ローテーションではないので、判断にも迷うところです。

Y:本当に一長一短という印象を受ける。

野:レイデオロも皐月賞が17年初戦ということを考えると、中山芝2000m戦向きとはいえ、軸にはし辛いでしょうね。

Y:ディープインパクト産駒といとアルアインもいるけど。

野:距離は(意外と)大丈夫だと思いますが、ペルシアンナイトの方が上の気もしますし、乗せようと思えばシュタルケ騎手もいましたからね。

Y:朝日杯FSを制覇したサトノアレスは?

野:スプリングSはまずまずの内容だったし、頭かどうかはともかくもヒモには入れておこうという状況ではないでしょうか。

Y:スプリングSを制覇したウインブライトはどうだろう。

野:この馬とアウトライアーズは皐月賞に向いていると思います。ただ、両馬とも新馬以外のレースで1600mを使っています。前者は馬体重がどうなのかも気になりますね。後者はNHKマイルCへ出走を予定しているとかで、ロードクエストのイメージというか……。

Y:振り出しに戻るって感じだね。穴馬はいないの?

プラチナヴォイス

野:プラチナヴォイスはいかがでしょうか。

Y:全く人気なさそうだけど。

野:勝つかどうかはともかく、前走で早めに動いて粘り込んでの3着はまずまずでしょう。マイスタイルの逃げを追いかけるアダムバローズクリンチャートラストが外枠を引いたこともあり、1コーナーまではそれほど流れないはず。でも、GIとなると果敢に上がっていく騎手もいるでしょうし、今年、好調の和田騎手ですからね。ヴァナヘイムとかを押さえるだけの脚はあるんで、このメンバーでも2、3着なら。

Y:楽しみにしておこう。では、次シーズンのPOGに向けての対策を紹介してよ。

野:今年はブリーズアップ、千葉セール出身の馬は危険だと思います。

Y:理由は?

野:ブリーズアップは安いけど丈夫そうな馬や一部、JRAが生産をした馬を仕上げて売却するという仕組みです。2歳4月の段階で仕上がりの早い馬で、間近に迫った6月の新馬戦では有利とされていました。

Y:そうだね。

野:ところが、ノーザンFを始めとした社台グループも一斉に仕上がりが早い傾向に。バンバン良血馬を投入してきます。実際に所有する馬なら、ブリーズアップセールで購入するのは効率が良いのかも知れませんが、POGではわざわざ取る必要性は薄れてきた。必ずしも早い訳ではないという感じを受けます。

Y:千葉サラブレッドセールは引き続き苦戦が続くと。

野:昨年の同セールにおいて取引価格上位10頭で勝ち上がったのは4頭。2勝以上だったのはハットラブの1頭。52頭の取引馬のうち勝ち上がったのは9頭と厳しいですよね。下位の枠を使って指名するのももったいないかも知れません。

Y:上位馬は野中君は苦手だろうから(笑)、スズカゼみたいな馬を下位で指名するためのポイントを教えてよ。

野:今年はロードHCに注目しています。理由は次週で……。

Y:そんなに引き延ばすネタなのかな……。