いよいよ新馬戦最終週!

今週で新馬戦も最後。しかし先週の新馬戦でも阪神で18頭、中山では22頭の除外が出ており、最終新馬戦も出るまでが大変な状況。果たして、最後の新馬戦にしっかり出走できるか。

まずは阪神のダート1800m戦。

フットステップ(牡3、栗東・友道厩舎)は、半兄にサラトガスピリット(4勝)がいる。「兄は芝向きだが、この馬は父がヴィクトワールピサに変わってダートもこなせそうなタイプ。完成は先だが大事に使っていければ」と友道師。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は併せ馬で遅れてしまったが、CWで6F82秒台、5F66秒前半と時計は出ており、初戦から行ける構えだ。

エイシンブルーム(牝3、栗東・松元茂厩舎)は2週前にCWで5F68秒台も上がりは12秒前半、1週前は4Fから52秒台を馬ナリと水準のレベルにはある。

ビートイット(牡3、栗東・松永幹厩舎)は、近親にフレンドシップ(ジャパンダートダービー2着)がいる。坂路52秒9-12秒4(一杯)の時計で併せた相手に先着しており、上位を目指せる動き。

オプティマイズ(牡3、栗東・池添学厩舎)は、全体時計は遅いものの、CWで上がり12秒前半の時計をマーク。兄姉に目立った馬はいないが、半兄のトーセンジャスティスが9660万円、ミッキーデータが6720万円(どちらもセレクトセールの税込み価格)の値がついたほどで、期待されている血統。ただ出馬投票が初めてなので、除外の可能性は高い。

続いては中山のダート1800m。ここで挙げる馬は全て先週除外となっているが、除外で権利を持っている馬が相当数おり、まだまだ予断はゆるさない。

先週も挙げた馬が中心となるが、まずはスターズインヘヴン(牝3、美浦・田村厩舎)。「体幹のしっかりした馬で、追い切りからいい走りを見せている。デビューは遅れてしまったが走ってきそう」と田村師。美浦のウッドで5F67秒台が出ているのなら合格点。半兄センチュリオンは5勝全てが中山ダート1800m戦。弟も同コースで初勝利を飾り、兄を追いたい。

レッドフェンリル(牡3、美浦・奥村厩舎)は、近親にPOG期間内だけで重賞を3勝したオレンジピールがいる。「弱さがあって遅れたが、馬格があり見栄えのする体つき。パンとしてくれば芝も面白そうだが、この時期の番組はダートに限定されるので、まずはこの条件から」と奥村武師。坂路51秒9-12秒6を余裕をもってマークしており、初戦から期待できる動きだ。

ジュンマシュウ(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)は、全兄にオープン馬のマイネルサージュ(5勝)がいる。目立った時計は出ていないが、動きは抜群でトレセンの評判も上々。初戦から楽しみだ。

ジュンマシュウ

15年セレクトセールで2484万円(税込み)のジェンマシュウ

キンナリー(牝3、美浦・田島厩舎)は、近親にエーシンゴールド(ジャパンダートダービー)がいる。ウッドで2週連続68秒台が出ており、この馬も争覇圏内だ。

各場の未勝利戦からも目が離せない!

未勝利戦のほうにも目を向けておこう。

日曜日の芝2000m戦はバレッティ(牡3、美浦・久保田厩舎)。先週の予定もあったが、1週延ばしてのデビューとなった。ウッドで68秒5の時計を楽にマークし動きは悪くない。母は京王杯AH勝ち、全兄ミッキーオリビアは4連勝した素質馬で、血統的にも奥がある。

3日間開催の月曜日、芝1600m戦を予定のリーディングタイム(牝3、美浦・高木厩舎)は、半兄にオメガキングティー(4勝)、ダイワエキスパート(3勝)がいる。時計は目立たないが馬ナリのもので、まだまだ詰められる。

牝馬限定芝1800m戦はジッパーレーン(牝3、美浦・戸田厩舎)。ウッド4F54秒台で、併せた馬と併入している。母は5勝し、クイーンS3着の実績もある。

中京で注目されるのは、土曜日の芝2200m未勝利戦に出走予定のジェニアル(牡3、栗東・松永幹厩舎)。3週前の阪神芝2400m未勝利戦でデビューの予定だったが、アクシデントで回避。回復を待って改めてデビュー戦となる。ただ1週前はポリトラックで軽めの時計。これでレースに間に合うのか不安もある。セレクトセールで1億7280万円(税込)がついた良血馬で、入厩後の評判も上々。そのため人気になりそうだが、馬券を買うには怖い一頭だ。逆に、この仕上がりで初戦を勝つようなら、この先の期待はかなり大きくなる。

未デビューの入厩組は、お待ちかねのカデナダムール(牝3、栗東・矢作厩舎)。全兄にリアルスティール(ドバイターフ)、プロディガルサン(東京新聞杯2着)がいる良血でPOGでも人気になったが、体質の弱さもあり、ゲート試験後の放牧から戻るのに時間がかかってしまった。さすがにオークスには間に合いそうにないが、何とかPOG期間内に1勝はしてもらいたい。

カデナダムール