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改装工事目前、中京競馬場で有終の美を飾るのは…。


今年の高松宮記念が終了しましたら、中京競馬場は約2年間の改装工事に入ります。私個人としては何とも残念なのですが、懐かしの高松宮記念を振り返り、中京芝1200mの特徴を探りながら2010年・高松宮記念の見解を示してみたいと思います。

当レースは、今でこそ春の短距離最強馬を決める競走に位置付けられていますが、かつては夏の競馬開催で、最も格の高い競走として行われていました。そんな中、忘れもしないのは1974年・6月23日に行われた第4回高松宮杯です。この時騎乗したのはお馴染みのハイセイコー。その前走は、同月2日の宝塚記念に出走しました。デビュー以来始めて単勝1番人気をストロングエイトに明け渡したものの、2分12秒9のレコードを叩き出して、2着に5馬身差で圧勝。

そのあと、当初は東京競馬場へ帰り休養に入る予定だったのですが、あまりにも体調が良かったということ、また名古屋の競馬ファンへ顔見せをしようと出走に踏み切った経緯があります。競馬開催当日には、同場では史上最多であろう約7万人の観客が入場し、競馬場近くを走る国道1号は大渋滞したほど。パドックでは熱烈なファンの声援が飛びかいそれはもう凄かった…。中山競馬場がごった返した弥生賞以上の熱気だったと記憶しています。 レースは61キロの酷量を克服し、2着アイテイエタン以下に快勝。今でも馬上からの風景を鮮明に覚えています。

まずは中京芝1200mの特徴を考えてみたいと思います。2コーナー付近のポケット地点からスタートとなり、3コーナーまで十分な距離があるため、コーナー突入までのポジション争いは熾烈になり易いのですが、乗り手側の印象として枠順により有利不利はあまり気になりません。ただ、逃げ馬はもちろん、先行してレースを進めたい思惑の場合は、なるべく内枠が欲しいところです。私なら、たとえ外枠でも、スタートからダッシュを利かせて、積極的に好位を取りに行く競馬をします。

今年で40回目となりますが、G1に昇格したのは平成8年から。昇格最初のレースに出走してきたのは13頭。フルゲートに満たない頭数でしたが、何といっても三冠馬ナリタブライアンの参戦が決定したことで、注目度はG1らしくグンとアップしました。中・長距離で実績を残してきた同馬の出走の是非をめぐってファンやマスコミの様々な意見が交錯し、日本中の競馬ファンが固唾を呑んで結果を見守ることになりました。

注目の一戦は1分7秒4のコースレコードで決着。2番人気の支持を受けたナリタブライアンはスタートで出遅れ、馬群の内に包まれてもたつき、直線で伸び脚は見せたものの4着まで詰め寄るのが精一杯。一方、勝ったフラワーパークは一貫して短距離路線を歩んでおり、ゲートセンスは抜群、テンへと行けるスピードも持ち合わせていました。短距離のスペシャリストが競馬史に残る名馬を完璧に押さえ込んで見せたように、やはりモチはモチ屋…。今年でいえば、マイル戦を中心に使われてきたエーシンフォワード が該当するのでしょうが、1200mの勝ち鞍がない実績面は若干気になります。

まず、行って良し、差して良しのキンシャサノキセキを筆頭にみます。昨年の秋、G2のスワンS・阪神Cを連勝。特に大出遅れをしながら大外から差しきった阪神Cは強いのひと言。デビュー以来の最高馬体重タイでオーシャンSも押し切ったのですから、7歳にしてなお成長しているのは間違いありません。互角の評価をしておきたいのが、シルクロードSを勝ったアルティマトゥーレ。2走前の京阪杯は出遅れが応えて物足りない内容でしたが、ノリ(横山典騎手)が乗った前走は一変。牝馬ながら実質トップハンデで押し切るのですから状態も良いのでしょう。この2頭が中心と見ます。

というよりも乗ってみたいのは、オーシャンSを1番人気で惨敗しているショウナンカザンです。今回、ヨシトミ(柴田善騎手)に乗り代わりますが、かつての主戦であり、逃げて勝たせたこともあるので問題ないでしょう。行けなかった前走は度外視したいですね。そもそも私が逃げ・先行を売りにしていたので、こういう馬にはどうしても肩入れしたくなります。関東馬が中心になるG1も近頃ではなかなかありませんが、今年は当レースをはじめ、続く桜花賞と良い風が吹いてくれそうです。

馬場が悪い最終週は、やはり前に行った馬が有利です。馬場が良ければ追い込みも利くと思われがちですが、基本的に先行馬を中心に予想を組み立てるのが筋というポリシーは崩しません。キンシャサノキセキ、アルティマトゥーレの2頭を中心に、大穴のショウナンカザン、左回りでモタレ癖が矯正できそうなエーシンエフダンズ、潜在能力は筆頭級のビービーガルダンまで見ておきたいところです。改修前オーラスとなる中京競馬場で、一流スプリンターたちのハイレベルなスピード比べを皆様もご堪能ください。

今週は日本一荒れるマーチS!
さて今年は?三島の見解に注目


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