カシノランナウェイ、鞍上と共に嬉しい初勝利だ!!

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土曜小倉5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.08.9

カシノランナウェイ (セン2、マーベラスサンデー・栗東、梅内厩舎)

※カシノランナウェイ、鞍上と共に嬉しい初勝利だ!!

大外枠のカシノランナウェイが好発を決める。ポンと出て内へと入っていき、そのまま2馬身ぐらいのリードをとって逃げる。2番手につけたのはエンブレムゴール。そのままの態勢で4コーナーまで来て直線に入る。逃げたカシノランナウェイのスピードは衰えず。内へササるのを矯正しながらのゴールで、鞍上の野元Jと共に初勝利をあげた。時計も1分09秒を切る好タイム。腹目に余裕さえも感じる造り。これなら一般馬に交じってもいけそうな内容と勝ち時計であった・・・。

夏の小倉、最初の新馬戦となる名物レース、九州産新馬戦。例年だとフルゲートの18頭となるのだが、今年は16頭立て。その一番外枠のカシノランナウェイが、ゲートが開いた途端に半馬身先んじていたが、そのまま押して先頭に立っていく。内ではクラウンボースロンも悪くないスタートなのだが、完全に1馬身以上は差がある。内をチラっと見た野元J、迷う事なく少しずつ内へ内へと入ってきて、100メートルも行かないうちに内ラチ沿い近くを進路とする。
1ハロン過ぎて、2番手にエンブレムコールが最内のコウエイシーチャンに体半分前へと出て追走する。クラウンボースロン、カシノサトラップが差なく追走。1番人気テイエムイッキュウは、その後のグループでやや追ってこの位置であった。
2ハロン過ぎてカシノランナウェイ先頭、エンブレムゴールが単独の2番手にあがる。その差2馬身。3ハロンを過ぎるあたりでは、だいぶ間隔をつめて1馬身あるかないかまで先頭に迫って行く。

4コーナー手前の残り400のハロン棒を通過する時には、押して接近するエンブレムゴールと先頭カシノランナウェイの差はもう頭ひとつぐらい。しかしカーヴへと入る前にエンブレムゴールがやや外へと逃げ気味となる。その動きを見る余裕のカシノランナウェイの野元J。コーナーワークで再び1馬身と差を広げて直線へ入って来た。
今度は内へもたれだしたカシノランナウェイ。しかし勢いが止まるほどではなく矯正できる範囲。そして後ろをチラっと見た鞍上。手綱で直しながらとゴールを目指す。最後の1ハロンは12.4も要しているが、それでも後ろから凄い脚を使う馬もなく、行った行ったの決着となった。
1番人気テイエムイッキュウは、最内で3番手争いをしていたが。ゴール寸前で6着と差されてしまっていた。

カシノランナウェイは、2歳馬でもう去勢されている馬。それまでにご苦労があった様子だが、見事初陣を飾って結果が出せた。鞍上野元Jも、今年の初勝利。コツコツと調教をこなしている姿をいつも見ているだけに、本当に良かったと思うもの。夏の風物詩のこのレース。応援してやまない。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。