オルフェーヴル夢の続きは子供達へ「凱旋門へ挑む馬も必ず出る」

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2014年度の社台スタリオンステーションの種牡馬展示会が11日に開催され、今年から種牡馬入りする4頭を初めとした30頭の種牡馬たちがお披露目された。

11年に史上7頭目の中央クラシック三冠制覇を達成。日本最強馬として凱旋門賞に2度挑戦し共に2着。世界に肉薄する走りを見せ、ラストランとなった有馬記念では後続を8馬身突き放す圧倒的なパフォーマンスで有終の美を飾った、オルフェーヴルが、今年から種牡馬入り。初年度の種付け価格は600万円に設定されている。

展示会には、現役時代に管理した池江泰寿調教師、主戦騎手の池添謙一騎手が駆けつけた。

池江調教師は「私が細かいことを言わなくても、皆さんもうご存知だと思います。よく見て下さい、これが三冠馬です。筋肉の質、関節の可動域、勝負根性、何をとっても最高の馬です。ダービー馬、そして凱旋門賞に行ってくれる馬が、必ず出てくれると思いますので、是非オルフェーヴル産駒をよろしくお願いします」と堂々たるコメント。多くを語らず、自身が管理した最強馬の晴れ姿を来場者にアピールした。

また池添騎手は「気が強くて、少し頑固なところもありましたが、裏を返すと、その分レースで凄く勝負根性を発揮してくれる馬でした。乗せてもらって感じたことは、スピード、スタミナ、瞬発力、その全てにおいて1段階上の馬だなということです。これほどの馬に乗せてもらえたことは、ジョッキーとして凄くありがたいことだと思います。子供に乗れることを楽しみにしています」と、絶対能力の高さと、その血を受け継いだ子供たちへの想いを馳せる。

日本最強馬として世界への挑戦を続け、競馬ファンに数えきれない夢を見せてくれたオルフェーヴル。惜しくも凱旋門賞制覇を叶えることは出来なかったが、夢の続きは、子供たちが見せてくれるに違いない。

オルフェーヴル(牡6)
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン
通算成績:21戦12勝
G1勝利:
11年・13年有馬記念(G1)
12年宝塚記念(G1)
11年菊花賞(G1)
11年東京優駿(G1)
11年皐月賞(G1)