【1回阪神】アンゴスチュラ…小平奈由木の注目新馬レポート

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アンゴスチュラ
(牝3、栗東・安田厩舎)
父:ダイワメジャー
母:マンハッタン
母父:アフリート

ファーストクロップよりG1ウイナーのカレンブラックヒル(NHKマイルC)を送り出したダイワメジャーが父。4歳にはコパノリチャード(スワンS、阪急杯、アーリントンC)、この世代もマーブルカテドラル(アルテミスS)らがいて、続々と勝ち星を積み重ねている。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子。しかも、豊富な成長力も見込める。

母マンハッタン(その父アフリート)は3勝を挙げた快速馬。その半兄にオグリキャップ記念やブリーダーズゴールドCに勝ち、JRAの重賞でも健闘したアルアランがいる。同馬の半兄がメトロノース(2勝、北海道2歳優駿など地方4勝)、マンハッタンコード(現1勝)ら。キャロットクラブにて総額1800万円で募集された。

ノーザンファーム空港での乗り込みは順調に進み、7月26日、栗東へ。8月14日のゲート試験をパスした。ただし、出走直前まで追い切りを重ねた段階で鼻出血が見られた。NFしがらきできちんとケアされたうえ、入念に態勢を整え直す。2月1日に帰厩。当初から行く気にあふれ、動きは上々である。初戦向きの個性であり、いきなりエンジン全開となろう。

3月8日(土)、阪神のダート1200mにスタンバイ。川田将雅騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。