【桜花賞】最強牝馬への序章!ハープスター最後方一気V

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14年4月13日(日)、2回阪神6日目11Rで第74回 桜花賞(GⅠ)(芝1600m)が行なわれ、川田 将雅騎手騎乗の1番人気・ハープスター(牝3、栗東・松田博厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:33.3(良)。

2着にはクビ差で2番人気・レッドリヴェール(牝3、栗東・須貝尚厩舎)、3着には5番人気・ヌーヴォレコルト(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)が続いて入線した。

フクノドリームがハナを主張。ニホンピロアンバー、コーリンベリーらが2番手を争った。ヌーヴォレコルトは中団に待機し、それを見る形でレッドリヴェールが追走。ハープスターは最後方からレースを進めた。フクノドリームが中盤からリードを広げ、直線入り口では10馬身ほどの差となったが、残り200mを切って後続が殺到。馬群を割ってホウライアキコなども前を窺い、外からレッドリヴェールが先頭に立ったのも束の間、さらに外から全馬をまとめて飲み込んだのはハープスター。最後にクビ差交わしてゴールを駆け抜けた。

勝ったハープスターは、祖母に93年に桜花賞・オークスの牝馬二冠を達成したベガがいる血統。2戦目の新潟2歳Sで最後方から一気の差し切り勝ちを演じ、一躍牝馬戦線の主役に。阪神ジュベナイルフィリーズはレッドリヴェールにハナ差敗れたものの、負けて強しの内容。今回はそのリベンジを遂げるとともに、単勝1.2倍の圧倒的な支持に応えた。

鞍上の川田将雅騎手はG1・4勝目。来週の皐月賞では主役の1頭、トゥザワールドに騎乗予定。牡牝クラシック連勝に期待がかかる。また、ディープインパクト産駒が桜花賞4連覇達成となった。

2着のレッドリヴェールは、阪神JF以来4ヶ月ぶりの実戦。小柄な馬体は休養前と変わらなかったが、ゴール寸前で一旦は先頭の場面を作るなど、2歳女王の能力は示した。

阪神JFで上位2頭と接戦を繰り広げたことから3番人気に支持された関東馬フォーエバーモアは、中団追走から直線では内に進路を取ったものの、他馬の伸び脚に屈し8着に終わった。

馬主は有限会社 キャロットファーム、生産者は安平のノーザンファーム。馬名の意味由来は「ベガ(こと座の一等星)の別名」。

【川田将雅騎手のコメント】
「本当にホッとしています。(レース前に)ポケットにいるときは流石にかなり緊張しました。道中はリズムをとることを心がけて、直線を向いて追い出せば、届いてくれるという強い思いで、信じていました。

逃げ馬が遠くにいましたが、思っていたとおり、本当に良い脚でしっかり動いてくれましたから、ゴールまでには全てを捕まえ切れると思いました。ゴール前にレッドリヴェールと馬体があう形になっても、一瞬も怯むことなく、アッサリと交わしてくれました。

(口取りで人差し指を掲げたが)これだけの馬ですから、タイトルをもっと増やしていく思いで、まずは1本指を立てました。暮れのG1で2着に負けてしまい、非常に申し訳なく思っています。今日、この子がしっかりと勝ち切ってくれて、G1になることができました。これからも、今までと変わらぬハープスターへの応援をよろしくお願いします」

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ハープスター
(牝3、栗東・松田博厩舎)
父:ディープインパクト
母:ヒストリックスター
母父:ファルブラヴ
通算成績:5戦4勝
重賞勝利:
14年桜花賞(G1)
14年チューリップ賞(G3)
13年新潟2歳ステークス(G3)






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