【安田記念】1週前/帰ってきたワールドエース「楽しみ」

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28日、安田記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンで行われた。ワールドエース(牡5、栗東・池江寿厩舎)はC.ウィリアムズ騎手を背に坂路で併せ馬を行い、4F52.7-38.2-25.0-12.8秒を記録。先行したロードガルーダを交わすことはできなかったが、終いまで一杯に追われる意欲的な内容となった。

「馬場が深くて併せた相手よりも見劣ってしまいましたね。でも、調整自体はここまで順調にやれています。前走の勝ちっぷりを見たら楽しみですよね」と川合調教助手が語れば、今回初めてタッグを組むウィリアムズ騎手も「チップを気にしながら走っている感じだった。硬い馬場の方が能力を発揮できそうだね」と併走遅れの結果にも、悲観する様子は全くない。

3歳時にはクラシック戦線の中心を担い、ダービーでは1番人気に支持された素質馬が、屈腱炎での長期離脱を乗り越えついにカムバック。復帰2走目となった前走のマイラーズCは、従来の記録を0秒4も更新するレコードタイムで駆け抜けた。世界を制したジャスタウェイや、復調の兆しを見せるかつてのマイル王カレンブラックヒルら強力な同期たちを相手に、完全復活した姿を見せつけたい一戦だ。