【安田記念】1週前/王者トーセンラー&上り馬フィエロ2頭出し!

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28日、安田記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンで行われた。2頭出しを予定している藤原英昭厩舎トーセンラー(牡6、栗東・藤原英厩舎)は鮫島良太騎手(レースでは武豊騎手が騎乗予定)を背にCWコースで併せ馬を敢行。終いは一杯に追われて6F80.5-64.8-50.6-37.2-12.0秒を記録。4馬身ほど先行した僚馬トーホウストロングを、逆に3馬身突き放す好内容となった。

今年は京都記念から始動し2着。上半期の大一番向けて、京王杯SCに出走を予定していたが、挫石のため回避となった。「アクシデントがあって、延ばして安田記念一本で行こうとなりました。その状態で競馬をさせられるような馬ではないですからね。ただ、症状が軽くてよかったです」と荻野仁調教助手はこの中間の様子を語る。

昨秋は初のマイル戦ながら、マイルCSでは鮮やかな差し切り勝ちを収め、悲願の初G1制覇。秋春統一マイル王に向け期待は高まるが、「今回はメンバーも強いですよね」と本音もチラリ。それでも「マイルCSを勝って、マイルのG1が目の前にあったら、東京に挑戦したくなりますよね」と意欲は十分。ぶっつけ本番を余儀なくされたとはいえ、G1馬の肩書きにふさわしい走りを見せたいところだ。


フィエロ(牡5、栗東・藤原英厩舎)は翌29日に1週前追い切りを敢行。初めて手綱を執る岩田康誠騎手を背にCWコースで併せ馬を行い、6F82.9-66.2-51.2-37.4-11.9秒の時計を余力十分にマーク。大きく先行したエアラギオールをキッチリ捉え、先着でのフィニッシュとなった。

「目標はまず、早くG1に出ることでした。早くこの馬が走れるのを見せたかったんです」とこの馬の素質に惚れ込んでいた荻野助手。「マイラーズCを勝って、安田記念に行ければいいなという気持ちでしたが、負けてしまいました。正直、G1出走どころじゃないなと思いつつ、調べてもらったら、出られるかもしれないということなので、一旦放牧を挟んでから、逆算して入厩し、今は調整中です」と近況を語る。

登録メンバー中、唯一重賞勝ちのないフィエロだが、「恐れ多いことは言えませんが、僕は負けたマイラーズCも勝つつもりで出しましたし、恥ずかしい競馬ではなかったです。力はありますし、一線級でもそんなに恥ずかしい競馬はしません」と期待を込めて送り出す。

競馬ラボでは総力を挙げて安田記念を大特集!マイル王者として意地を見せたいトーセンラーと、初のG1でタイトル獲得を目指すフィエロ。対照的な2頭について熱く語っていただいたオリジナルインタビューは6月1日(日)より公開予定。どうぞお見逃しなく。