【安田記念】フィエロ 藤原英昭調教師一問一答

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6月8日(日)に行われる安田記念(G1)に出走予定のフィエロ(牡5、栗東・藤原英厩舎)を管理する藤原英昭調教師の一問一答は以下の通り。

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●能力があると確信していた

-:マイラーズカップは初めての重賞で2着という結果でした。どういう評価をされてますか?

藤原英昭調教師:素材も良く、能力も確信してましたからね。それがやっと開花してきたかなっていう感じがしています。

-:早いうちからマイルで積み重ねてきたという感があります。

藤:この馬は最初から、血統的にも、走り方についても、この距離のスペシャリストにしていこう、という狙いはあったんでね。若い時は体力であったり、中身のひ弱さというところで、あまり数は使ってこなかったし、大事にしてきたんです。でも、先ほども言ったように、能力があると確信してましたので。なので、どこで開花してくれるかなと、ここまで来ました。

-:前走の重賞メンバーの中で2着というのはどう評価されますか?

藤:勝ちたかったんですけどね。さすがに勝った馬がワールドエースですからねえ。「うーん、やはり…」というところプラス、あの時計が相当速過ぎたんでね。その反動というのも心配してましたけど、幸い反動も無く来られたのでね。結果は残念でしたけど、ステップとしては良かったと思います。

-:まだまだ底を見せていない感じもありますか?

藤:この馬は操縦性も良いし、期待通りに走ってくれる馬なのでね。トーセンラーはホームランバッター的な感じがあしますけど、この馬は野球で言えばアベレージを期待できる馬なので。競馬はし易いんじゃないかと思います。

●作戦はお任せ「勝負してこい!」

-:今週の調教の指示はいかがでしたか?

藤:先週、今週と岩田ジョッキーが乗って、先週はある程度馬は出来ていたので、今週は目一杯と言うよりも、相手に併せて最後にちょっと抜け出すか、という指示だったんですけど。う~ん……もうちょっとスパっと行くかなと思ったんですけど、若干、モタついたっていうのは……。ちょっと、そこらへんがどうかなってのがあります。イメージ的にはもう少し、最後、トーセンラー的にサッと走れるんじゃないかなって思ったんですけどね。ちょっとモタついた点が気になりました。

岩田康誠騎手が騎乗した最終追い切りでは6F81.1-65.9-51.7-38.1-12.2秒を記録。
僚馬トーホウストロングに僅かながらも先着を果たした。


-:ただ、岩田騎手の腕とか見てましたら、まだまだ余裕がある感じの追い切りだったように見えるのですが。

藤:そうですね。その通りでしたね(笑)。最終的にどれぐらい走ったか、息の入り具合を見るんですが、息があまり乱れてなかったのでね。だから、モタついたというよりも、まだ走ってないっていうような感じはしました。だから、あとは競馬で走れたら一番良いかな、という感じがします。

-:今度は世界No.1ホースも居ますし、トーセンラーやマイル王も居ます。そんな中でのフィエロの走りに、どんなものを期待しますか?

藤:フィエロの場合はもう、岩田ジョッキーなのでね。完全に任せて、「勝負してこい」という指示は出そうかと思います。トーセンラーに関しては「ジャスタウェイを徹底マーク」という感じでジョッキーと話してたんですけどね。そこで負けたら仕方ないんでね。でも、フィエロの場合は好きなように(笑)、岩田君の感性に任せていこうかな、というイメージはあります。

-:トーセンラーの話になってしまいますが、ジャスタウェイと真っ向勝負ですか?

藤:したいですね。ジャスタウェイは多分、前に居ると思いますので、それをマークしながら瞬発力勝負、というのはやってみたいですね。

-:フィエロがここで勝つとなるとホームランですよね。

藤:結構崩れない馬なんでね。そこらへんをうまく捌きながら、最後来てくれればというイメージはありますね。

-:では最後にフィエロについての期待をお願いします。

藤:やっと素質馬がここまで来られて、結果も出し始めてます。まだまだこの馬については底を見せていないので、期待してG1に送り込んで行きたいと思います。よろしくお願いします。