【3回東京】クラシコ…小平奈由木の注目新馬レポート

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クラシコ
(牡2、美浦・堀厩舎)
父:キンシャサノキセキ
母:カリズマティックゴールド
母父:Charismatic

フジキセキの後継であり、高松宮記念を連覇したキンシャサノキセキの産駒。豊富な速力を見込まれ、初年度から多数の繁殖を集めた。南半球産にもかかわらず、2歳12月に新馬を勝ち、続くオープン(ジュニアC)も連勝した一方、8歳の引退レースで過去最高の強さを示した父。仕上りが早いうえ、奥深さも見込める。折り合いの難しさからスプリントで才能が花開いたものの、NHKマイルCを3着するなど、1600mまでは守備範囲だった。

母カリズマティックゴールド(その父カリズマティック)はアメリカで走って未勝利に終わったが、その半妹にオークスを制したローブデコルテがいる。ベルライン(現2勝)やアドマイヤウイング(現1勝)は同馬の半姉にあたる。

ノーザンファーム空港の坂路コースで定期的にスピードメニューを消化したうえ、5月23日、美浦に入厩。6月6日のゲート試験に合格すると、順調にタイムをマークする。まだトモに緩さが残るものの、反応は上々。先週のウッドコースではラジオNIKKEI賞に出走予定のラリングクライ(1000万下)をコンマ4秒追いかけ、馬なりで併入した。

6月28日(土)、東京の芝1600mに向かう。追い切りに騎乗し、好感触を得ている戸崎圭太騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。