【クイーンS】上昇ケイアイエレガント「時計の掛かる洋芝は良い」

トピックス

2月の節分Sを制してオープン入り。そして、福島牝馬Sで重賞初勝利と、今年に入って一気に力をつけてきたケイアイエレガント(牝5、美浦・尾形充厩舎)。
本年の4戦で連対圏を外したのも、前走のヴィクトリアマイル(6着)のみというのだから、ここへ来ての充実ぶりは目を見張るものがある。芝、ダートいずれも経験してきた馬だが、クイーンS(G3)出走で北海道シリーズは初参戦。それでも、脚質を考えればプラスとなりそうな気配は漂うが、秋を占うためにも弾みをつけたい一戦へ、担当の田中調教助手に手応えのほどを語ってもらった。

≪関連リンク≫
【フォトパドック】
:ケイアイエレガントの立ち写真を掲載。アイビスSD有力馬も公開予定。

●初めての札幌の環境にも対応

-:クイーンSを予定しているケイアイエレガントですが、ヴィクトリアマイル以降はひと息入れて、7月11日(金)に札幌競馬場へ入厩しました。北海道にきてからの状態はいかがですか?

田中調教助手:11日に入厩してから順調にきています。最初の日曜日(7/13)に少しやってから、水、日、水曜日とすでに4本の追い切りを順調に消化しています。昨日(7/16)の追い切りは初めての(二ノ宮厩舎のスピードルーラーと)併せ馬でビシッとやりましたが、休み明けということもあり、少し重い感じがありました。
相手も稽古は動くので、ちょうど良い併せ馬になりました。急な大雨で直線に入ってから前が見えないくらい。馬より人間が戸惑いましたよ(笑)。


-:初めての滞在競馬になります。これまでの26戦は全て関東圏での競馬でしたが、馬は美浦との違いに戸惑ったりしていませんか?

田:いえ、凄く落ち着いていて、良い雰囲気ですね。

-:芝、ダートいずれも走ってきた馬ですが、道悪での経験は浅いと思います。レースでの天候や馬場状態に理想はありますか?

田:道悪でも大丈夫だと思いますが、欲を言えば、良馬場の方がいいですね。

-:鞍上は前走と同じ吉田豊ジョッキーですか?

田:その予定です。




●ハナにはこだわらないタイプ

-:戦績を振り返ると、去年の準オープン4着から休養を挟んで、今年2月の節分Sでは逃げて4コーナーで並びかけられるも、そこから33秒4の上がりで3馬身突き放すという強い勝ち方をしました。

田:強かったですよね。府中はダメだと言われていたのですが、そんなことなかったですね。

-:休養明けから一変したようなところがありますが、何かキッカケはあったのですか?

田:特にそういうことはないのです。まだトモが緩いような感じはあるのですが、そういったところがしっかりしてきたのかもしれません。

-:2走前の福島牝馬Sではフィロパトールに並びかけられるも、この馬の良さである粘りを見せての重賞初制覇となりました。

田:飲み込まれてもおかしくない感じでしたが、もうひと踏ん張りするようになりました。福島の時は具合も良かったですね。

-:前走のヴィクトリアマイルは逃げられず、3番手からの競馬になりました。

田:それでも踏ん張って、最後に見せ場をつくってくれました。前走の通り、逃げなくても、スムーズな競馬ができれば大丈夫ですね。

クイーンSへ向けて、意気込みを語ってくれた田中助手



-:この馬はスタートが速いわけではなく、二の脚が速いのでしょうか?

田:そこも速くもないのですが、ジョッキーが一生懸命に押しているんです。

-:札幌競馬場はこの馬の脚質には合いそうですか?

田:パワーがあるので、時計の掛かる洋芝も良いと思います。

-:開幕週というのも、前から行くこの馬には良さそうですね。

田:それで皆が前に行きたがって、速い流れになったら苦しいですが、そうなったら控えれば良いです。そこは鞍上に任せます。

-:走っても走っても人気にならないこの馬に、馬券ファンは注目していると思います。

田:ファンにとっては良い馬じゃないですか(笑)。

-:ケイアイエレガントのファンに向けて一言お願いします。

田:先行して、最後まで粘れるように頑張ります!