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3頭の真ん中から、ロンバルディアがゴール前で抜け出す
2014/7/29(火)
14年7月27日(日)3回中京8日目5R 2歳新馬(芝1400m)
ロンバルディア
(牡2、美浦・畠山厩舎)
父:マンハッタンカフェ
母:アンプレショニスト
母父:エアジハード
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またまた雨が降って、渋めがより深まった感の芝コース。18頭のフルゲートで、関東から畠山吉厩舎が2頭の西下。その1頭のロンバルディアが2番人気の支持。
好発で真っ先に飛びだしたゲートから、好位グループの内目で脚を貯める。直線では内目から少し外へ出してくる。最内をついた3番人気のラッフォルツァートと外から脚を伸ばしてきていた1番人気のニューエディションの3頭が並んでの追い比べ。
真ん中のロンバルディアが内へ凭れるのを北村宏Jが矯正しながらも力強く伸びていって、最後は体半分ぐらい出てのゴールだった…。
この中京開催で11頭の関東馬がやってきた。東西で新馬戦は自ブロックとか他ブロックの隔たりがなく使えるのもあろうが、距離体制にもあるはずだ。福島開催での芝では1200か1800で、ダートも限られる。だから関西との半分の距離の中京へは来やすいのもあるはず。ここも畠山吉厩舎の2頭が使いに来ていた。
ロンバルディアは、調教にも鞍上の北村宏Jが乗って追い切りしている。美浦の稽古がキリのために時計、動きが判らずじまいだった様子だが、関係者はかなり手応えを感じていたはずだ。でないと、この2番人気の支持にはなるまい。それこそ勝ちに来ていたに違いない。
ゲートの出の良かったのが、最内のラッフォルツァートと外ではニューエディション。この3頭が悪くなく、ジワっとしている間に今度はトーホウバードが出て行く。それに乗って、大外からクリノケンパイが続く。好発組3頭はその後ろで脚を貯める。
4角では、2番手クリノケンパイの外へ、蛯名Jのタイセイメテオが馬体を並べてくる。けっこう馬場の外目へと進路を取るトーホウバードである。ガラリと開いた内へ入ってくるニューエディションとロンバルディアの2頭。
ラスト200mからはラッフォルツァート、ロンバルディア、ニューエディションの3頭が、接触気味に馬体を接しての追い比べとなる。そこから遅れてタイセイメテオはもう3馬身近く離されてしまった。
前の3頭では真ん中のロンバルディアが外、内の2頭を一旦離しそうとなったが、ゴールが近づくにつれラッフォルツァートがジワジワと差を詰めてくる。しかし最後は半馬身の差を広げられて、ロンバルディアの後塵を浴びていた。
イタリアのミラノを有する州の名前らしいネーミング。まずは関西地区への遠征で挙げた星であった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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