【有馬記念】ワンアンドオンリーJC7着から反撃へ自信!

18日、有馬記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。ワンアンドオンリー(牡3、栗東・橋口厩舎)は助手が騎乗して、坂路でピークトラムとの併せ馬を行うと、4F56.0-40.6-26.4-13.2秒をマーク。もともとそれほど攻め駆けしないタイプだけに、脚色は僚馬に見劣ったが、最後は同入してみせた。

「テンはゆっくり入って、馬なりで、の指示。この緩い馬場でラスト2Fが13秒2-13秒2。最後まで脚色は鈍ってなかったし、追えばもっと出ただろ」と橋口弘次郎調教師。トレーナーが合格点を与えたように、この秋4戦目となるものの、デキ落ちはみられず、一週前だけに加減をつけた調整に留めた印象だ。

秋初戦の神戸新聞杯を制したが、菊花賞、ジャパンカップと連敗。本来は秋3戦をもって、休養に入ることを示唆していたが、一転、グランプリ参戦を表明。G1では連敗中ながらも、豪華メンバーに臆さず出走に踏み切ったあたり、勝算を掴んでのものと窺える。

「ジャパンCでも通用しないとは思わなかった。これが先行して7着に粘ったという内容なら有馬記念は考えなかった。差してきての7着というのは、それだけ伸びしろがあるってことだからね。疲れがあったり、勝てると思わなかったら使わないよ」と師はほくそ笑んだ。

臨戦過程や状況は全く異なるとはいえ、父のハーツクライは'05年の有馬記念でディープインパクトを破り大金星を手にした。偉大な父も手にすることが出来なかったクラシックのタイトルを持つ孝行息子が、その潜在能力を発揮するのか。反撃の狼煙は上がりつつある。

ワンアンドオンリー