【第3回模擬レース】勝ったのは木幡巧也くん 藤田菜七子さんは3着

23日、東京競馬場で競馬学校騎手課程32期生による第3回模擬レースが行われた。

非開催日ということでマスコミもごく僅か。騎乗したのは、16年ぶり7人目のJRA女性騎手誕生へ注目を浴びている藤田菜七子さん、父、兄が現役ジョッキーの木幡巧也くん、菊澤隆徳調教師の息子である菊澤一樹くんの3名(同期の荻野極、坂井瑠星、森裕太朗くんはケガのため欠場)。そこに明日は京都競馬場で騎乗の松山弘平川須栄彦騎手、新潟で騎乗の高倉稜騎手ら先輩ジョッキーも駆けつけ、6頭立てでレースは行われた。

往年の名アナウンサー白川次郎さんの実況をバックに、GⅠファンファーレが鳴り響きゲートが開くと、好スタートを決めた藤田菜七子さんがハナへ。インからピッタリと2番手をマークしたのが木幡巧也くん。菊澤くんは離れた2番手集団につける。

5F通過61.4秒と実戦さながらのペースで直線に向くと、徐々に木幡くんが先頭を奪う。そこへ後方から高倉騎手、菊澤くんも追い詰め、いったんは4頭の追い比べの様相に。しかし、インで脚を溜めていた木幡くんが粘りこみ、1着でゴールした。2着は高倉騎手、3着は藤田さん、菊澤くんは4着。

騎乗した3名の騎手候補生は芝のレースでこれが初騎乗。勝ちタイム1.50.4(良)というスピードを存分に体感した様子だった。第4回模擬レースは、競馬開催日の11月14日(土)、東京競馬の昼休み(芝1400m)に行われる予定。この日の経験を大観衆の前でも披露してくれることだろう。

なお、10月20日に競馬学校で行われた模擬レースは1050人もの一般ファンが足を運び、例年以上の注目度の高さを窺わせている。

模擬レース

実況、ターフビジョンも用意され、レースさながらの模擬レースとなった


模擬レース

好スタートを切る藤田菜七子さん(ゼッケン4番)


模擬レース

模擬レース

直線を向いてスパートをかける各候補生たち ゼッケン5番は高倉稜騎手


模擬レース

模擬レース

最後は馬がモタれてしまったが木幡くんが凌ぎ切って優勝