【NARグランプリ】2015年度の表彰式が行なわれる

2月4日(木)に東京都内ホテルで、NAR地方競馬全国協会主催の「NARグランプリ 2015」が行われた。

1991年から行われているこの式典は本年で26回目を迎え、地方競馬の優れた人材や競走馬の栄誉をたたえる式典となっている。各地を代表する騎手や調教師が一堂に会し、多くの関係者と抽選で選ばれたファン50名が招かれ盛大に行われた。

NARグランプリ

昨年、大井で開催されたJBCデーでは一日の過去最高の売上を記録し、今年の川崎記念でも1レース当たりの最高売上を記録するなど、地方競馬にも明るい話題は見られる昨今。
式典では、最初に地方競馬全国協会理事長の浮田秀則氏、森山裕農林水産大臣が挨拶を行い、地方競馬発展の喜びと受賞者への祝辞を述べた。

■「優秀新人騎手賞」中島龍也(金沢)

「一年目にこの賞を獲る事が出来ず悔しい想いをしました。二年目に絶対に獲るという気持ちですスタートして、金沢で勝ち鞍増やし頑張った結果が付いてきたので嬉しいです。世界一の騎手になるという目標もありますが、今は一段一段確実に登ってリーディングを取り全国に名の知れる存在になりたいです」

■「優秀女性騎手賞」木之前葵(愛知)

「まさか海外で勝つとは思っていなかったので、びっくりしました。すごく貴重な経験をしました。今後は馬の事をしっかりと見て騎乗したいと思います。また来年この舞台に戻ってきたいです」

■「優秀女性騎手賞」別府真衣(高知)

「今年7度目の受賞ですが、昨年取り逃してしまって悔しかったのですが、今年取れてよかったです。昨年の道営記念など、他場での貴重な機会を頂いて、そこで結果を出せた事は自信になりました。その経験を活かして来年も頑張りたいと思います。ケガだけはしないように、1戦1戦大事に乗りたいと思います」

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■「最優秀勝率騎手賞・フェアプレイ賞」山口勲(佐賀)

「この賞を頂けた事はすごく嬉しいです。新人の頃は制裁が多く、少しは成長したのかなと思います。成績は関係者のみなさんのおかげだと思っています。今年も地方競馬を盛り上げていきたと思っています」

■「最優秀勝利回数騎手賞・最優秀賞金収得騎手賞」森泰斗(船橋)

「一昨年は全国リーディングがとれなくて情けないなと思っている部分もありましたし、昨年は絶対に全国リーディングを取るんだという思いでした。こういった賞をいただけたことを励みにして、地方競馬を盛り上げていければとは思っています。いい馬、勝てる馬にたくさん乗せていただいた結果だと思っています。本当に、関係者の皆様と、馬主の皆様と、愛馬にも感謝したいと思います。

南関東は開催日数が多く、体力的にも精神的にもきつくなってくることが多いので、第一は健康管理です。あとは、関係者の皆さんとのコミュニケーションを欠かさないようにする事にこころがけています。

勝利数は意識していました。やはり園田のジョッキーが多く勝たれるので、成績をチェックしながら毎日乗っていました。

後輩を背中で引っ張っていったりだとか、そういうことも大切ですし、これから意識して取り組んでいかなければならない事の一つだと思うのですけれども、昨年に関しては自分のことに必死でした。

去年はぎりぎりで年間300勝を達成できなかったので、そこを。それから全国リーディングも引き続き目標に。もう一つ、東京ダービー制覇を目標にしたいですね」

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■「特別賞」安部幸夫(愛知)、田中学(兵庫)、岡部誠(愛知)

■「最優秀勝利回数調教師賞」角田輝也(愛知)

「みなさんが後押ししてくれたおかげだと思っています。6年ぶりですが、やっぱり嬉しいですね。うちのスタッフや関係者の方に感謝しています。ありがとうございます。

■「最優秀賞金収得調教師賞」小久保智(浦和)

「すべてのレースが印象に残っています。預かっている馬の質を考えるとこれぐらいは勝たなければいけないなと思っています。応援してくれているオーナーさんやたくさんの愛馬が頑張ってくれているので、これでも少ないかなという感じはします。

地方競馬からJRA、そして世界へという目標を持っていますし、ダービー勝った後のラッキープリンスの走りを見ていると、まだまだ自分らの力の足りないところかなと思いますし、気を引き締めて、また今年に臨んでいるという形です。

今年に入ってからは、まだ地に脚がついていないような感じもしているので、冷静に自分を見つめていきたいと思います」

■「最優秀勝率調教師賞」柏原誠路(兵庫)

「支えて下さっている方達と競走馬を育ててきた人達のおかげだと思っています。3度この賞を頂いたので、今年は違う賞を獲る為に、重賞タイトルなどを目指しがんばりたいと思います」

■「ダートグレート競走特別賞」ホッコータルマエ(JRA)

西浦勝一調教師
「サラブレットの頂点へ絶対に行くという強い気持ちを持った結果だと思っています」

■「ばんえい最優秀馬」キタノタイショウ(ばんえい)

■「年度代表馬・4歳以上最優秀牡馬」ハッピースプリント(大井)

森下淳平調教師
「2014年度は年度代表馬を獲らせてあげることができなかったので、今回は獲らせることができてホッとしています。うちの厩舎に転厩してきた3歳の時期から、すごく精神的に成熟していた馬で、そこが強みの一つだと思うのですけれども、年齢を重ねてきて、体質も強くなってきて、強い調教をした後でも、反動が少なくなってきたと昨年は感じていました。

昨年は川崎記念、フェブラリーSと続けて使った後にちょっと疲れが出たので、少し千葉の牧場で休ませてかしわ記念から始動しました。疲れの抜けもはやくて、かしわ記念から帝王賞までの2戦はいい状態で出走できました。夏に戻ってきたあと、状態が戻ってくるのに時間がかかるところがあったので、南部杯は万全の状態ではありませんでした。そこからJBCは調子が上がってきたので、予定通り使うことができ、感触以上にいい競馬を見せてくれました。

中央のトップクラスの馬を負かすには、きついペースでも先行して流れに乗って脚を溜めながら追走して、そこから勝負どころで余裕を持ちながら進出して直線を迎える形が必要だと思います。勝負どころを、もっと手応えよく回って来られるような馬に育てていきたいですね。去年から取り組んでいることでもあるのですけれども、今年もさらにそういった調整を厩舎で重ねていこうと思います。
かしわ記念と帝王賞の2戦で考えつつ、その前に使えるところがないかなと思っているのですが、冬の疲れを取ってからの立ち上がりに少し時間がかかりそうなので、かしわ記念から始動ということを考えています」

宮崎光行騎手
「こんな強い馬に乗せていただいて、年度代表馬のタイトルも獲得でき嬉しく思います。おっとりしているような、かからない馬で、乗りやす過ぎるぐらいの馬ですね。言うならば、もう少し前向きな姿勢で走ってくれればと思うのですけれども。

浦和記念はJpn2ということで、G1/Jpn1で戦ってきた馬というのが出ていなかったレースでしたが、それでも中央の馬は強いので油断はできないといったところでした。今まで戦ってきたメンバーを考えると、このメンバーでは勝たなくちゃいけないと思って乗りました」

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■「4歳以上最優秀牝馬」サンバビーン(北海道)

■「3歳最優秀牡馬」ラッキープリンス(浦和)

■「3歳最優秀牝馬」ララベル(大井)

■「2歳最優秀牡馬」アンサンブルライフ(浦和)

■「2歳最優秀牝馬」タイニーダンサー(北海道)