【中山牝馬S】雪辱に燃えるアースライズ川須「決して力負けではない」

9日、中山牝馬S(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、愛知杯3着のアースライズ(牝4、栗東・矢作厩舎)は、川須栄彦騎手を背に坂路で単走、終い重点の調整。鞍上が「直線を向いて鞍上が「ちょっと遅いかなって思ってたんです。でも、感覚以上に時計が出ていましたね。リラックスして走れているし、ホント、良かったですよ」と話すとおり、スムーズな脚捌きで4F55.7-39.6-24.9-12.0秒を馬なりでマークした。

愛知杯は敗れはしたが、自分から動いての価値ある3着。「前走は勝ちに行って抜け出したところを、後ろの馬に差されてしまった。決して力負けではないし、ここも楽しみです」と鞍上の言葉にも自然と力がこもる。昨年のフラワーCで2着に入ったゲンのいいコースで悲願の重賞Vをもぎ取る構えだ。


昨年のエリザベス女王杯16着以来の競馬となるウインリバティ(牝5、栗東・飯田雄厩舎)は、助手を背に坂路で単走追い。ラストまで馬なりのまま、タイムは4F54.2-39.7-25.2-12.7秒を計時した。

初のG1挑戦となったエリザベス女王杯こそ大敗を喫したものの、500万クラスから3連勝でオープン入りを果たした上がり馬。ここは巻き返しの一戦となるが、飯田雄三調教師は「放牧でリフレッシュしてるし、見た目の雰囲気は良くなっているね。ただ、肝心の動きがいい頃と比べると少し物足りないんだよなあ。このひと追いでどこまで良くなるか。コースは合うと思うし、ハンデも魅力なんだけどね」と半信半疑の様子。レースのカギを握る馬がどんな走りを見せるか注目される。