積極策で殻を破ったショウナンアポロン松岡「大きな舞台でも楽しみ」

●3月27日(日) 3回中山2日目11R 第23回マーチS(G3)(ダ1800m)

モーニン、ノンコノユメの台頭で、徐々に世代交代が進むダート路線。その2頭に続けと、1番人気に支持されたのは3連勝中の4歳馬バスタータイプだったが、レースを制したのはオープンに昇級後、掲示板前後でもどかしい競馬が続いていた重賞初挑戦の6歳馬ショウナンアポロン(牡6、美浦・古賀史厩舎)。手綱をとった松岡正海騎手のファインプレーで、8番人気の伏兵が重賞タイトルを掴み取った。

外枠のクリノスターオー、トウショウフリークが前をうかがうところ、好枠を利してコーナーワークでハナへ。「返し馬に跨り、力を付けていると感じた。行く馬がいなかったし、うまくスローな逃げが打て、楽な手応えで運べたからね。うまくいったよ」と、14年の暮れ以来となる久々のコンビとなった松岡騎手はデキの良さを察知して積極策を選択。スイスイと直線に入り、後方各馬が伸びあぐねるのを尻目にまんまと逃げ切った。

管理する古賀史生調教師にとっては、2007年のファルコンS(アドマイヤホクト)以来となる重賞勝利。「ハンデに恵まれ、ペースも理想。誰もまくってこなかった。状態も良かったしね。ここまでは決めていたが、次走は未定。この先もがんばってほしいね」と、そのコメントからも無欲だったことがうかがえるが、松岡騎手は「これからも良くなるだろうし、大きな舞台でも楽しみだよ」と久しぶりの手綱から確かな手応えを掴んだ様子。今後、対戦馬のレベルが上がったところで、どれだけのパフォーマンスを見せることが出来るか。次走が試金石となりそうだ。

マーチS

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