リアルスティールまさかの11着惨敗 福永「前半のロスが響いた」

●6月5日(日) 3回東京2日目11R 第66回 安田記念(G1)(芝1600m)

2番人気に支持されたリアルスティール(牡4、栗東・矢作厩舎)はブービー11着。デビュー10戦目で初めてフタ桁着順に沈んだ。

「ペースが遅くなるのは想定どおり。決めたいと思っていたスタートもうまくいった。ただ、思った以上にスローとなったね。落ち着くのに時間がかかった。 3コーナーではリズムに乗れ、直線ではモーリスと馬体を併せて追い比べに持ち込むイメージ。でも、早めに手応えがなくなってしまったよ。前半のロスが響いたね」と福永祐一騎手

鞍上も語ったようにゲートこそ好発を決めたが、テンの2ハロン目で頭が上がるほど折り合いを欠くシーンも。少頭数の外枠で前に壁がなかったことも堪えたか、直線は為す術もなく馬群に沈んだ。 一方の矢作芳人調教師も「コメント拒否というわけではないが、掛かったのは確かも、言いようがないね。わからない……」と言葉少な。ショックの色を隠しきれなかった。

ここまであらゆる条件で崩れなく走ってきた馬が、条件が好転する向きもあったであろう初のマイル戦でまさかの惨敗。前走の歓喜から一転、凱旋帰国緒戦は影を落とす結果に終わってしまった。

リアルスティール