【POG】アメリカズカップら土曜中京5Rトレセン直送トーク

●7月16日(土) 3回中京3日目5R 2歳新馬(芝1600m)

13年セレクトセール当歳市場にて4900万円で落札されたアメリカズカップ(牡2、栗東・音無厩舎)は、松若風馬騎手を背に登坂。全体時計52.6秒、終いを12.4秒でまとめ、キビキビとしたピッチの利いたフットワークを見せた。

管理する音無秀孝調教師は「今週の坂路は馬なりであの時計。中京芝は特殊だし、走ってみないと分からないけど、先週、新馬勝ちしたダンビュライトより調教は動きますからね」と同コースで5馬身差をつけ新馬勝ちした僚馬と比較。この馬も負けじとデビュー戦で決めたいところか。

半兄に15年NHKマイルC勝ち馬クラリティスカイがいるエンドゲーム(牡2、栗東・安田隆厩舎)もここに出走。こちらも同じく13年セレクトセール当歳市場にて3400万円で落札された。最終追いは助手を背に坂路で行われ、全体時計は53.2秒、終いは12.4と上々の時計。入厩してからもCWと坂路でじっくり乗り込まれ、万全の態勢だ。

騎乗した安田翔調教助手は「しっかりと乗り込んできました。もう少し前向きさが欲しい気もしますが、体を上手に使って走れています。息もできているし、実戦でいい方に出てくれないかな」とG1馬の弟にかける期待は大きい。

千代田牧場期待のディープインパクト産駒、ダノンオブザイヤー(牡2、栗東・池江寿厩舎)はCWでの最終追い。6F82.6秒、終い12.5秒の時計をマーク。古馬500万のストロングタイタンと併せ遅れたものの、時計自体は入厩時より着実に詰めてきており、成長の色がうかがえる。

「跳びが大きくてスケールを感じさせてくれます。普段の乗り味もいいモノがあるし、実戦でどういう走りを見せてくれるか。できれば良馬場で走らせてやりたいですね」と兼武調教助手も評判に違わぬ素質を感じているよう。千代田牧場の関係者が「将来は種牡馬にしたい馬」と語るほど牧場での評価が高かった同馬の走りに注目。

JRAで5勝を挙げ、重賞でも好勝負をしたパーフェクトジョイを母に持つガウディウム(牡2、栗東・吉田厩舎)は、CWで6Fから追われ全体時計で92.7秒、終い13.3秒を計時。時計は目立たないものの、キビキビとした動きを見せ、レースに向けて疲れを残さず調整。

騎乗した高島調教助手は「馬体はコンパクトでもバランスがとれていい雰囲気です。追ってからの反応がいい馬だし、瞬発力を生かした競馬をさせたいですね」と現役時代に33秒台の上がりを連発していた母ゆずりの瞬発力で勝ち上がりを狙う。

父、サマーバードにとって日本で供用されてからの初年度産駒となるサマーサプライズ(牡2、栗東・宮本厩舎)は、古馬1000万のサンセットスカイと併せ、0.4秒先着。この時期に古馬に先着は上出来と言える内容。

「今週は坂路でラスト2Fを12秒3-12秒3で上がって古馬に先着したからね。新馬戦にむけてうまく仕上がってきたし、攻め通りなら楽しみがありそう」と管理する宮本博調教師。父は13年にこの世を去っており、残された産駒はそう多くはない。先週、その中からフォーカード(牡2、栗東・小崎厩舎)が新馬勝ちを決めたことも後押し。芝さえこなせれば好勝負だ。