【秋華賞】ローズS2着クロコスミア G1職人岩田騎手と一発大駆け

クロコスミア

13日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

ローズSを11番人気の低評価ながらシンハライトのハナ差2着に好走したクロコスミア(牝3、栗東・西浦厩舎)は、助手を背に坂路での最終追い切り。4F56.3-40.8-26.4-13.2秒を計測、馬なりながら弾むような走りで駆け上がった。

管理する西浦勝一調教師は「馬の状態はどんどん良くなっていますし、精神的にも大人になってきました。本番はとやかく指示を出すより、岩田騎手がレースに行って流れに対応してくれることに期待します。今日は上がり重点でしたが、うまく仕上がりました。時計云々より弾けるようなフットワークで動きが良かったですね。どこまでこの馬の力が通用するのか、楽しみは大きいです。ローズSのようにアッと言わせるような競馬をお見せできるように頑張ります」とコメント。前走の走りを再現することができるか。

また、レースで騎乗予定の岩田康誠騎手は「前走は馬自体がスッと前に行けたので、ああいったレースも出来るとわかりました。休み明けで体は増えていましたが、ふっくらとして良い仕上がりで、レース前も落ち着いていたので、競馬でもスムーズにこなすことができました。馬場、内回りともに問題ないですし、折り合いに専念できると思います。枠順なり、展開なり考えながら進めていきたいと思います。チャンスはあると思うので、この馬にとってベストのレースがしたいです」と本番での大駆けに期待を寄せる。

デビュー時に400キロを切るほど小柄な馬で、春シーズンは馬体の維持に苦労してクラシックの舞台を踏むことはならなかったが、ひと夏越して肉体的にも精神的にも成長。14キロと馬体を増やして挑んだローズSであわやの2着に粘り込んだ。本番ではどのようなレーススタイルをとるのか、展開のカギを握る侮れない1頭だ。

西浦勝一
岩田康誠