【シンザン記念】ペルシアンナイト馬なりで上々「重賞のペースなら楽に運べる」

シンザン記念(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

こうやまき賞1着から参戦のペルシアンナイト(牡3、栗東・池江寿厩舎)は助手が騎乗してCWでの追い切り。4Fから単走で54.4-39.5-12.2秒を馬なりでマーク。全身を大きく使ったストライド走法を披露した。

「暮れの調教でしっかり動けていましたし、今週は半マイルから調整程度の追い切りです。良かったですよ。まだ道中でハミを噛み気味で走っているので、ジワッと走れるようになれば、もっと動けるようになるはず。それでも強い競馬をしてくれていますし、重賞のペースならもっと楽に運べるんじゃないかな」と兼武調教助手

前走は1.3倍の断然人気に応える形での完勝。アイビーSでは後に阪神JFを勝つソウルスターリングに迫る走りを見せてくれた。秘める素質は世代でもトップクラス。好勝負が期待できる1頭だ。

暮れに未勝利を勝ち上がり、勇躍このレースに格上挑戦するマイスタイル(牡3、栗東・昆厩舎)は福永祐一騎手を背にCWコースに登場。6Fから3歳新馬のピアディーナを先行させ、84.3-68.7-52.6-38.6-12.0秒を計測。馬なりのまま僚馬を抜き去る好反応を見せてくれた。

この馬を管理する昆貢調教師は「追い切りはジョッキーを乗せてサッと。十分な内容でしょう。元々、期待している馬ですし、新馬戦から楽しみにしていたんですよ。ただ、あの時は出遅れてしまったし、スローペースで展開が向かなかった。前走は期待通りでした。重馬場でしたが、良馬場ならもっと切れる脚を使えていたはず。オープン特別という選択もあったけど、ジョッキーが「重賞でも」と言ってくれているのでね(笑)」と笑顔を見せる。

前走は骨っぽいメンバーを相手に、好位3番手追走からメンバー最速の上がりで抜け出して快勝。初戦で課題となっていたスタートも克服し、3戦目で競馬慣れも見込めるはずで、人気以上の走りも十分考えられそうなダークホース的存在だ。