【フェブラリーS】上昇カフジテイク 坂路で52秒1「見た目以上に速い」

フェブラリーS

15日、フェブラリーS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

追い切り後、カフジテイク(牡5、栗東・湯窪厩舎)を管理する湯窪幸雄調教師の一問一答は以下の通り。

●最終追いは見た目以上の動き「具合が良いから」

-:前走、根岸Sは後方2頭目から気持ちのいい差し切りでした。レースを振り返っていただけますか?

湯窪幸雄調教師:4コーナーは遠くてわからなかったのですが、本当に来てくれたのは最後の1F過ぎてから。(大勢が)わかったのはその辺りでしたね。

-:まさに鬼脚、芝並みの脚を使ったと思います。

湯:時計自体も速かったですよね。

-:鮮やかな差し切りから中2週となりますが、この中間はどのように過ごされたのでしょうか?

湯:先週も時計を出しましたし、今日も津村君が乗って“幾らか速いかな~”という感じでしたが、ジョッキーは「そんなに無理をしていない」とのことで、具合が良いからではないかと思います。

-:改めて時計は52.1-12.4秒でした。重複するかもしれませんが、最終ジャッジとしてはいかがですか?

湯:動き自体は良かったし、時計も見た目以上に速かったし、良い具合じゃないかと思います。

-:続いて東京に向かうことになりますが、東京では4戦中3戦を勝っています。相性のいい舞台だと思いますが、どこが合うとお感じですか?

湯:直線が長いのがいいんじゃないかと思いますね。

-:これまで1400mを中心に使われていましたが、今回はマイルの舞台となります。

湯:去年は千八もこなしてくれましたし、(距離も)真ん中でいいのではないでしょうか。

-:福永騎手の負傷により、想定外の乗り替わりとなりました。どなたになるのか、気をもんだ一週間だったと思いますが、いかがですか?

湯:オーナーは「津村でいいよ」と言ってくれたのですが、ハッキリ返答しかねて、ここまでかかったんですけどね。

-:事前に乗り替わりの候補として、津村騎手の名があったわけですね。

湯:そうです。彼も3回乗っていましたし、彼が一番いいんじゃないかと思っていましたけどね。

●期待と不安が入り交じる一戦に 師は初のG1制覇なるか

-:さて、湯窪調教師にとっては開業18年目、16度目にして、初めてのG1制覇が懸かります。騎手自体を含めますと、48年目となります。期待、不安はどうでしょうか?

湯:一応、期待はしていますけど、不安のほうが大きいですね(笑)。勝負の世界ですし、メンバーも揃っていますからね。ゴールに入るまでは不安が残るのではないですか?期待と不安、半々くらいの気持ちです。

-:馬主の加藤オーナーとも長いお付き合いをされているとのこと。オーナーにとっても初めてのタイトルが懸かりますね。

湯:昨日の新聞を見て、そう思いましたね。開業当時、内藤先生の後を引き継いだものですから、その中にオーナーの馬がいて、そこからの付き合いです。

-:そこから定期的に馬を入れていただいて、ということですね。フェブラリーSへ向かうにあたって、オーナーとはどんなお話があったのでしょうか?

湯:そういう会話みたいなものは特にはなかったんですけどね。ある程度、任せてもらっていますから。前哨戦を勝ったから、ここに来られるわけですしね。

カフジテイク

-:賞金的にもギリギリでしたものね。先週、ドバイのゴドルフィンマイルに登録をされました。今後は海外も見据える動きになりますか?

湯:それは福永くんが「入れてほしい」とのことだったのでね。

-:となりますと、フェブラリーSの結果次第ということになりますか?

湯:まあ、この結果(次第)になりますよね。

-:目の覚める末脚を応援しているファンも多いと思います。意気込みを一つお聞かせください。

湯:追い込み型ですので、心臓に悪いんですけどね(笑)。何とか頑張ってほしいです。

-:ゲートも一つ注目ですね。

湯:ええ、遅いですからね。

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