ケタ違いの末脚で最強ステイヤー襲名へ アルバート「最後はすごい爆発力」

アルバート

●2月18日(土) 1回東京7日目11R 第67回ダイヤモンドS(G3)(芝3400m)

現在、JRAで行われている3000m以上の平地のレースはわずか6レース。東京競馬場唯一のマラソンレース3400mで行われるダイヤモンドSは、暮れのステイヤーズSで連覇を達成したアルバート(牡6、美浦・堀厩舎)が、大外から格の違いを見せ付けた。

道中は13秒フラット前後の淡々とした流れを後方でジッと追走。徐々にペースが上がり、4コーナーを迎えても後方2番手のポジションだったが、直線に入り、進路を大外に向けると前との差がみるみる詰まり、並ぶことなくラブラドライトを捕らえてゴールまで一直線。上がり3F33.4秒の豪脚で3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

重賞3勝はいずれもR.ムーア騎手の騎乗によるもの。「いつも通り、長距離戦になるとペースが一定ではなくて速くなったり遅くなったりしますね。前走のステイヤーズSでは最後に伸びなかったのでどうかと思っていましたが、今日は馬の状態も良く最後はすごい爆発力で伸びてくれました」とクールに振り返ったが、「長距離戦はそれほどレース数が多くありませんが、必ず良い成績を残してくれますしこれからも楽しみです。去年の春の天皇賞も悪くない内容でしたし、今年も出走するようなら期待してもらっていいと思います」と最強ステイヤー襲名への太鼓判も押した。

秋以降の4戦は全てメンバー3位以内の上がりをマークし、キャリアを重ねて末脚に磨きがかかってきた。昨年は勝ったキタサンブラックから0.5秒差の6着に敗れた春の天皇賞だが、充実期を迎え、名手・ムーアも絶賛する今のアルバートなら一気の逆転があるかもしれない。

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