【金鯱賞】決め手光るステファノス「帰厩後も思い通りに来れている」

ステファノス

金鯱賞(G2)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、香港カップ3着のステファノス(牡6、栗東・藤原英厩舎)は2日、古馬500万のサトノメダリストとCWコースで併せ馬。0.3秒先に行かせたパートナー目掛けて川田将雅騎手がゴーサインを出すと鋭い加速で半馬身先着。タイムは6F83.3-67.3-51.9-37.4秒、ラスト1Fは12秒を切る11.8秒をマークした。

今回は暮れの香港遠征から帰国初戦となるが、田代調教助手は「香港帰り。いい休養になったんじゃないかな。牧場でも順調に乗れてたし、帰厩後も思い通りに来れている。2週前、今週とCWでしっかり負荷をかけたし、来週で態勢も整うでしょう」と仕上がりに自信を見せる。「前走の香港カップは一度、馬群に沈みかけたけど、最後で盛り返してきてるからね。この馬の力は見せているよ。大阪杯の前哨戦でいいメンバーがそろうみたいだけど、実績は負けてない。中京は新馬で使って以来になるけど、左回りは東京で走ってるからね。パワーのいる馬場は合ってると思う。ベストの距離だし、楽しみだね」とトーンは高い。

前走、有馬記念4着のヤマカツエース(牡5、栗東・池添兼厩舎)は1日、池添謙一騎手が跨がってCWコースへ。前半から積極的に速いラップを刻み、ゴールでは0.3秒先行した古馬オープンのメイショウオセアンが付いて来れずに大きく先着。6F77.3-62.8-49.4-37.2-13.0秒の好タイムで1週前追い切りを終えた。

「1週前は併せ馬でビシッと。時計は予定より速くなったが、1週前ならこれで十分。来週は単走でサッとやるぐらいでいいね。休み明けだけど、変わりなくいい状態で出せると思う。有馬記念は〝うまくさばけてたら〟という内容だった。ま、あのメンバーを相手によく頑張ってくれたよ。金鯱賞は暮れに勝ったレース。いい条件だからね。ここを使って大阪杯にむかう予定だし、いいステップで本番へ行きたいね」と池添兼雄調教師。施行時期が変わって前年からわずか3カ月で巡ってきた連覇のチャンス。5つ目の重賞獲りへ順調な仕上がりを見せている。