【フィリーズR】カラクレナイ軽快にラスト11.8秒「何とか権利をとりたい」

カラクレナイ

8日、フィリーズR(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、万両賞1着のカラクレナイ(牝3、栗東・松下厩舎)は、助手を背にCWコースで6F82.1-65.8-51.5-38.4-11.8秒を馬なりでマーク。松下武士調教師は「今週は助手を乗せて単走でサッとやった程度ですが、折り合いもついてよかったですね。いい状態です。先週はミルコを乗せてやりましたが、『行きっぷりは良くてもコントロールは効く』と。問題ないでしょう。段々とスタートも良くなってきてるし、末脚はいいモノを持っている。何とか権利をとりたい」と愛馬に大きな期待を寄せる。

デビュー戦こそ口向きの悪さを見せて差し及ばなかったが、続く未勝利、万両賞を目の覚めるような末脚で快勝。師が話すように決め手は非凡なものを持っている。更に鞍上は現在絶好調のM.デムーロ騎手。3連勝で桜花賞の有力候補に名乗り出たい。

前走、阪神JF6着のゴールドケープ(牝3、栗東・荒川厩舎)は、助手を背にポリトラックで終い強めに追われて5F64.8-50.1-36.7-11.4秒を計時。3カ月の休養を経て馬体をフックラと見せているのも好印象だ。

騎乗した加納調教助手は「直線が向かい風で感覚がつかみづらかったけど、いい時計が出ましたね。動きも問題なかったですよ。前向きな性格をした馬で、あまり休み明けは関係ないと思う。前走でも見せ場をつくれたし、ここもいい競馬をして欲しいですね」と3着までに与えられる桜花賞の優先出走権獲得に意欲を見せる。

ゴールドケープ

前走、2月18日の500万条件1着のベルカプリ(牝3、栗東・西浦厩舎)は、国分優作騎手を背に坂路で古馬500万のアルケミストと併せ馬。0.2秒先に行かせたパートナーを捕まえると一気に突き放して1秒先着。4F53.5-39.0-25.0、そして最後の1Fは12.1秒の速いラップを刻み、デキの良さをアピールした。

「前走、休み明けで勝ってくれたから、ここを目標に定めた調整ができた。今週の動きも良かったね。使った上積みは見込めると思いますよ。前走を見ても現状では逃げる形がベストだと思う。自分のリズムで運ばせて、桜花賞への権利をとりたいね」と西浦勝一調教師。先行力と勝負根性を武器に権利獲得を狙う。