【フラワーC】ファンディーナ&ディーパワンサ、注目馬2騎の1週前追い

8日、フラワーC(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

新馬戦から圧巻の2連勝できているファンディーナ(牝3、栗東・高野厩舎)は、坂路で助手を背に4F50.9-37.5-24.8-12.2秒をマーク。500万下の古馬ジュエルメッセージを1秒ほど追走する形からクビ差先着する内容で、デビュー前に重馬場で記録した自己ベストを縮めてきた。

管理する高野友和調教師は「中間は新馬後と同様に短期放牧へ。馬体面などチェックをして戻してきました。1週前追いは速い時計が出ましたが、馬場も良かったですから。あれでも楽走ですよ」と、状態の良さを感じている様子。

新馬戦では2着に9馬身差、続くつばき賞では3番手追走から上がり3F33秒0の脚で差し切り2連勝中。これについて「逃げ切り、好位差しといい内容、勝ち方ができました」と納得の様子。続けて、「素質はある馬だし、注目は高くなるでしょうが、まだ2戦しかしていない馬ですから。他馬も重賞で仕上げも違ってくるでしょうし、初めての長距離輸送など、まだ越えていかないといけない課題もありますからね。いい状態でレースへ臨めるよう万全の調整をしていきます」と、気を引き締めている。

阪神JFでは中団から渋太く脚を伸ばして4着と見せ場を作ったディーパワンサ(牝3、栗東・松下厩舎)。今年初戦に向けてCWコースで助手を背に6F82.4-66.8-52.1-38.6-12.3秒をマーク。3歳未勝利のロキを追走スタート、共に一杯の追い比べをキッチリと先着した。

平地重賞初勝利を狙う松下武士調教師は「フラワーCを目標にして戻してきました。順調に調教も積んでこれたし、いい雰囲気ですね。いくらか馬体は大きく見せますが、来週の追い切り、輸送でちょうど良くなるでしょう」と、臨戦過程を説明。

今回は1800mへと距離延長となるが「距離はこなしてくれると思います。あとは長距離輸送ですね。評判馬もいるようですが、スムーズに流れに乗って運びたい」と、初の距離、初の関東遠征を見据えている。

ディーパワンサ

牝馬クラシック路線は、チューリップ賞を制したソウルスターリングが一歩抜け出している戦況だけに、フラワーC組が新勢力としてそこに割って入ることができるのか、前哨戦での両馬の結果、レース内容に注目したい。