【ドバイWCデー】武豊騎手のアウォーディー&アディラート調教後インタビュー

アウォーディー

22日、ドバイワールドカップデーに向けた追い切りがメイダン競馬場で行われた。

ドバイワールドカップ(G1)に出走するアウォーディー(牡7、栗東・松永幹厩舎)、UAEダービー(G2)に出走するアディラート(牡3、栗東・須貝尚厩舎)の追い切りに騎乗した武豊騎手のインタビューは以下の通り。

●(昨年末と比べて)「今日は活気があって良かったなと思いましたね」

-:アウォーディーの調教に乗ってみていかがでしたか?

武豊騎手:今年初めて乗ったけどいい動きでしたね。そんなに調教で目立って走るタイプではないんだけど、今日はいい意味でイメチェンというか、活気がありましたね。どちらかと言うとなまズルいというか、あまり調教で自分から走っていくタイプではない方だけど、今日は随分と走りたがっていたので凄くいいなと思いました。

-:ダートの感触はどうでしたか?

豊:凄く上手に走っていたよ。気になるところはなかったですね。

-:先生はここのダートがどれだけフィットするか気にしていました。

豊:走り自体は全く問題ないように感じましたね。レースはまた違ってくるところがあると思うけど、砂が合わないことはないと思う。

-:今までのレースで気になるとしたら気持ちの部分ですか?

豊:時々、難しいところを出す時があるので。あと、ここのダートはどうしても逃げ切りが多いというか、なかなか追い込みが利きにくいので、そんなにスピードタイプではないから、その辺は考えて乗りたいなと思います。

-:アロゲートという強い馬が出てきます。

豊:ダートでは世界ナンバーワンと言える馬だと思いますし、まあそういう馬が出てくるレースだし、そういう馬と一緒に走れるのはワクワクするというか、ハードルは高いですけど負かした時は更に大きいのでね。楽しみですよ。

-:馬の状態や活気は去年と比べて今年の方がいいですか?

豊:チャンピオンズC、東京大賞典では、後から思えばちょっと大人しくなり過ぎていたかなという部分が若干あったので、その点で今日は活気があって良かったなと思いましたね。フェブラリーSをスキップしてここを全力投球で来たので、そのぶん状態はいいと思いますよ。

アウォーディー

アウォーディーの感触を確かめる武豊騎手

●「武幸四郎技術調教師が言っているので大丈夫でしょう(笑)」

-:UAEダービーのアディラートはどうですか?

豊:落ち着き過ぎているのかなと思ってね。須貝さんからも「今そういう感じなんで、少し目を覚ますような意味合いでラストに馬をしゃきっとさせて欲しい」というオーダーだったので。実際、馬場入り当初は本当にちょっと大人しいなと思ったんだけど、スピードを上げていくとらしさが出てきたというか、徐々にいいフォームになっていって、ラストに肩ムチを入れてしっかりと追ったらいい動きでしたよ。ラストは速かったんじゃないかな?カイバもしっかりと食べているみたいですし、輸送で特にトラブルもなかったみたいですし、毛艶もピカピカでいいですしね。体調自体はいいと思いますよ。

-:アディラートの方は馬場でどうですか?

豊:走り自体は全く気にはならなかったです。スピードがあって先行できればいいなと思っている馬だから、そういう意味ではいいんじゃないかな。

-:先ほど仰っていた追い込みが利きづらい馬場がこの馬には向きそうですね。

豊:そうですね。ただ一番外枠になっちゃったのでね。1コーナーまであまり距離がないのでスタートを決めたいなと思います。まだ若い馬ですけど順調に来ているみたいですし、状態はいいと武幸四郎技術調教師が言っているので大丈夫でしょう(笑)。

アウォーディー

海外メディアの質問に受け答えする武豊騎手