【皐月賞】カデナ、スワーヴリチャード、マイスタイルの1週前追い切り

カデナ

5日、皐月賞(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

トライアルの弥生賞を制し重賞2連勝としたカデナ(牡3、栗東・中竹厩舎)は、先週に引き続き福永祐一騎手を背に坂路で追われ、4F51.6-38.0-25.6-13.3秒をマーク。オープンのジャストドゥイングを追走して最後は併入でまとめた。

その福永騎手は「遅い時間帯で相手も調教駆けする馬。いい負荷をかけられた。1回使ったことで馬が変わってきましたね。金曜に跨った感じも良かったし、順調にきています」と、好感触を掴んでいる。

近年、皐月賞との相性がいい共同通信杯組。余裕たっぷりの走りで2着に2馬身半差をつけたスワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野厩舎)は、四位洋文騎手が跨ってCWコースで6F81.6-65.0-50.1-36.5-11.8秒をマーク。500万下の古馬トゥルーハートを大きく追走、外を回って一気に交わしさった。

四位騎手は「併せ馬で大外を回ってくるようにオーダーされた。いい負荷をかけられたし、相変わらずいい動きをしてくれるね。うん、順調にここまできてると思いますよ」と、納得の様子だった。

弥生賞では初コンビを組んだ横山典騎手に導かれて逃げの手に出て2着に粘り込み、優先出走権を獲得したマイスタイル(牡3、栗東・昆厩舎)。昆厩舎の調教を手伝っている西谷誠騎手(レースでは横山典弘騎手)を背にCWコースで追われ、6F84.2-67.4-52.1-38.2-11.8をマーク。オープンの古馬トップディーヴォを追走スタート、途中から併せ馬の形で最後は先着している。

高松宮記念、大阪杯、桜花賞と春のG1に参戦し続けている昆貢調教師は「もう少し時計は速くても良かったかな。ま、動きは良かったし、負荷はかけられていますから」と、振り返った。続けて「これまではレースや追い切るたびに体が減る傾向があったけど、それもなくなってきてる。苦しい時期を乗り越えて力をつけてきてるんでしょう」と、確かな成長を感じ取っている。