坂路コラム『リットーのさかみち君』

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●○このところ寒い日が続いているが栗東の朝はなおさら。
6時から7時の間は、余計に温度がぐっと下がるように感じられる。

そんな中で始まったホワイトデーの追いきりだが、今日は馬場の直線半ばにあるカメラマン席からDWの調教を観ようとサカミチ君はスタンバイ。
武豊Jがゴールドアリュールの弟ナタラージャに跨るとの話である。
キャンターを終えてDWに入った武豊Jを背にしたナタラージャは、同じく3歳ながら今週デビュー予定のミリオンキングの後ろを3、4馬身遅れてのスタート。
7F標から6Fまではそれこそ『これって追いきり?』と思う程にゆったり見えるスピード。
それは6F5Fと過ぎてもあまりピッチが上がったようには見えない。
そのままの間隔で4角を廻り、直線2Fから馬体を併せた2頭。
内の新馬もなかなかの手応え。
そこから少し追い出して、最後ゴール過ぎても追っていたように見えた。
引き上げてきた武豊Jが馬から降りての、池江郎師との会話を小耳に挟んだ。
『上がり1Fが12秒を切っていたよ』『非常にバランスがいい走りをしますね。楽しみな馬ですよ』とこんな感じの会話が聞こえた。
どうやら武豊Jのお眼鏡にかなったようだ。
「池江郎厩舎の3歳馬には素質の高い馬がやっぱり多いな」って感じたサカミチ君でした。

その後は坂路ウォッチングに切り替えた。
スズカコーズウェイが込山助手を背に単走で追われたが、やや前半からいい感じで行き過ぎたようだが50.6。
さすがに最後1Fは13.4かかっていた。
しかし坂路で愛馬の動きを見ている厩舎の人たちの話では、今日は相当に時計がかかるとの事。
そうこうしているうちに、1回目の坂路のハローがけの時間。
馬場をコンディションをよくするためにブルみたいな車でならすのであるが、それを終えて再開。

すぐに白井厩舎の併せ馬、フェラーリピサが併せ馬を開始した。
岩田Jを背にマークした時計が50.5、上がりも12.7である。
併せた馬も未勝利で51.4。
この馬にも騎手が乗っていたようだが、それでも12.8で上がってきている。
本当に馬場が悪いの?と思ったが、終わってみると今日の一番時計だったようだ。
けっこう乾いた天気が続いているのだが、時期的なものなのか最近の中では一番速い時計が少ない一日となったようだ。

□表A・・4Fが速い時計(アイウエオ順でカッコ内はその馬の追いきった時間です・今週は上がり2Fのみの馬も居ませんので別には書き込んでおりません)

(6:58) メジロシリング ・・・・・・51.9~37.1~24.2~12.3

(7:00) アルティマトゥーレ・・・・・・51.8~37.9~25.4~12.9

(7:00) ノボトゥルー ・・・・・・51.5~38.4~25.9~13.4 この馬がこれだけの時計を出したのは久しぶり。

(7:02) ベッラレイア ・・・・・・51.8~38・1~25.3~12.7

(7:36) スズカコーズウェイ・・・・・・50.6~37.9~25.7~13.4

(8:22) フェラーリピサ ・・・・・・50.5~○○~24.8~12.7 併せ馬で岩田Jで一杯に追われた。

(8:22) チアズグローリ ・・・・・・51.4~37.8~25.0~12.8 幸四郎Jで先行してのものだが手応えは上々。

(8:32) メイショウダンディ・・・・・・51.7~38.5~26.2~13.6

(9:40) スリースウィープ ・・・・・・51.8~38.6~26.0~13.4

(10:25) アレクシオス ・・・・・・51.8~37.7~25.3~13.3

※解説
ちなみにいつも坂路で凄い時計を出すブルーコンコルドは次週の水曜に高知での黒船賞の1週前の追いきりの筈で、一杯に追ったのか余力残しだったのか判らないが52.8~25.9~13.3であったし、同じレースに出走予定のメイショウバトラーも53.7~13.9と時計はけっこう遅め。
リミットレスビッドも55.0~25.7~13.2とこれまた時計がかかっているのが歴然であった。
やはりこれらを観ても14日の坂路はかなりコンディションが悪かったと推測される。

ミリオンキング DW 一杯 0.2秒遅れ
ナタラージャ DW 81.8~66.0~51.6~38.2~11.9 強め