【NHKマイルC】レッドアンシェル庄野師「ある程度のポジションで脚を溜めて」

レッドアンシェル

3日、NHKマイルC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、レッドアンシェル(牡3、栗東・庄野厩舎)を管理する庄野靖志調教師の一問一答は以下の通り。

●アーリントンC2着でG1に向けてメド

-:先ほど最終追い切りが終わりましたが、感触はいかがだったでしょうか?

庄野靖志調教師:最後の1ハロンをしっかりと重心を低くして、いいフォームで走って、伸びやかないい走りだったと思います。

-:前走について、アーリントンC2着でした。振り返って下さい。

庄:ジョッキーと相談して、なるべく脚を溜めながら、終いを生かすような競馬をしてほしいと。その通りの競馬だったのですが、勝った相手は後の皐月賞2着馬ですから強かったのですが、レッドアンシェルもいい競馬は出来たと思います。

-:G1に向けてメドが立った一戦と見ていいですか?

庄:まだまだ馬は若いですし、G1に向けてという形は整ったかなと思いましたが、まだこれからもっともっと成長していく馬なので、今回はこのメンバーでどれだけやれるかなというところを見たいですね。

-:前走から2カ月半開きましたが、その間の調整はどうでしたか?

庄:1カ月ちょっとですけども放牧でリフレッシュして、1カ月くらい前に厩舎に帰ってきたのですが、それからは順調に調整も出来ていますし、ここまでいい状態にもって来れたなと思います。

-:調教過程を改めて伺いますが、まずは1週前追い切りはどうだったでしょう?

庄:先週は福永ジョッキーに乗ってもらって、併せ馬で終いまでしっかりやってほしいということで。ジョッキーも感触が良かったみたいですし、ほぼほぼ出来上がっているなという手応えを掴んでもらいました。

-:それを受けての最終追い切り。改めてお願いします。

庄:今日は距離はそんなにいらないかなと思いましたので、Cウッドで半マイルくらいですが、終いの反応を確かめる程度で、1ハロンだけ伸ばしていこうというイメージです。

-:ここまで4戦を消化して、成長してきた部分というのはあるのでしょうか?

庄:馬体的にはだいぶ丸みも出て来て、筋肉も付いてきて、しっかりしてきたなという印象はありますね。精神面については、調教自体は凄くやりやすい馬になってきたかなと思いますが、まだ競馬に行くとテンションが上がってしまいますので、その辺の調整が難しいですね。

●当日のテンションが最大のポイント

-:福永騎手も気性のコントロールが課題になるという話をしていたのですが、やはりレースに向けてジョッキーとはそういう話をしていくということになりますか?

庄:ここまでは順調に来ているので、あとは当日の装鞍所からパドック、パドックから本馬場入場までどれくらい馬を落ち着かせていけるかというのがポイントになるかと思います。

-:今回の舞台は東京マイル。初めてになりますが?

庄:初めてのコースですし、G1ということもあって、お客さんも一杯ですし、どちらかというとテンションが上がりやすい方なので、出来るだけ落ち着いてほしいなと思います。

-:輸送もありますね。

庄:初めての長距離輸送ですが、これは逆に東京競馬場で1泊できることがいい方に向いてくれたらないいなと思いますし、その辺はやってみないと分からないことがありますね。

-:レースに向けてですが、ポジションですとか、レース運びなど理想的な形はどうイメージされていますか?

庄:やはり終いを生かす競馬が一番いいのかなと思うのですが、かといって、ここのところ東京競馬場の時計が速いので、ある程度のポジションで脚を溜められたらいいなと思います。

-:ファルコンSの勝ち馬ですとか、ニュージーランドT2着馬が回避ということで、より混戦ムードも漂っていますが、相手関係はどうご覧になりますか?

庄:G1ですから、強いメンバーが揃ったと思いますし、あくまでもこの中でレッドアンシェルがどれだけ力を出してくれるのか。期待を込めて見たいと思います。

-:福永騎手は相手関係どうこうより、自分との戦いと話していましたが、そのあたりはどうでしょう?

庄:そうですね。本当にその通りだと思います。

-:最後にファンにメッセージをお願いします。

庄:レッドアンシェルもここまで凄く順調に来ていますし、初めての東京競馬場という舞台ですけども、人も馬も落ち着いて行けるよう当日を迎えられるといいなと思います。それでいて最後にいい結果が出てくれたら嬉しいなと思いますので、応援よろしくお願いします。

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