【NHKマイルC】気合満ちたレッドアンシェル福永「G1でも十分いい勝負が出来る」

レッドアンシェル

3日、NHKマイルC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、アーリントンC2着のレッドアンシェル(牡3、栗東・庄野厩舎)は、助手を背にCWコースで半マイル追い。単走で終い鞍上が軽く促すとグイッとひと伸びを見せて、4F51.8-38.4-11.7秒の好タイム。2カ月半間隔は開いているが、その間にむしろパワーアップしている印象も受ける。

コンビを組む福永祐一騎手とはデビュー戦、もみじSと2連勝。1週前追い切りに騎乗して古馬オープンのレッドソロモンに先着を果たし、いいイメージを持って本番で騎乗できるのは強味。東京コースが合っていそうな決め手も秘めており、大暴れが期待出来そうだ。


追い切り後、福永祐一騎手の一問一答は以下の通り。

●相手云々よりも自分との戦い

-:デビューから2戦で跨がっていますが、レースでの印象はどうでしたでしょうか?

福永祐一騎手:初戦から多少気の悪さをレース前に見せるところがありましたが、レースに行ってのセンスが非常にいい馬で、どんな競馬でも出来る高いセンスの持ち主ですし、基本的にはどんなポジションでも最後はいい脚を使うというイメージはあります。

-:跨がられた2戦とも勝っていますが、この馬の可能性はその時点でどう感じましたか?

福:気性面の難しさは毎回ついて回るのですが、僕が乗せてもらった2戦に関しては厩舎がうまく気性面をコントロールしてくれて、レースで非常に高いパフォーマンスを見せてくれたので、G1でも十分いい勝負が出来るんじゃないかという感触は得ました。

-:今回は初めての東京マイルという舞台ですが、これに関してはどうでしょうか?

福:距離や左回りに関しては全然心配していないのですが、やはり気性面だけですね。課題というか一番難しいのはそこだと思います。

-:まだ3歳なので、距離適性というのは探り探りかもしれませんが、マイルくらいがちょうどいいのでしょうか?

福:だと思いますね。乗り難しい馬ではないですが、乗っている感じ、スピードの乗りの感じなんかはマイルくらいがいいんじゃないかなというのが現時点ではします。

レッドアンシェル

-:恐らくフルゲートのメンバーになるかと思いますが、18頭立ては1回経験しているのですが、どんな競馬をしたいでしょうか?

福:全然考えていないです。枠が出てからで。スタートもどれくらい出るか分からないですし。乗せてもらっている2戦はそんなに悪くなかったですが、その他の2戦ではあまりいいスタートを切っていなかったのでね。この2走で気性面がどういう感じになっているか分からないですけども、若い馬なので、決めつけるのも良くないと思いますし、当日の雰囲気を見て考えたいと思います。

-:混戦ムードが漂っていますが、相手関係はどう思っていますか?

福:あまり気にしていないです。まずは自分との戦いだと思うので、そこさえクリアできれば力を発揮できると思いますし、力を発揮できれば十分勝ち負け出来る馬だと思います。

-:では、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

福:先週、追い切りに乗せてもらった時点では本当に落ち着いていて、いい動きをしてくれたので、あとは初めての長距離輸送での競馬になりますので、気性面のコントロールがうまく利いているかどうか。そこが1つカギになると思いますので、そこさえクリアしてくれればいい結果を出してくれると思います。この2戦は自分のケガで迷惑をかけてしまったので、その分今回にかける意気込みはより強いものがありますし、馬も非常にいい状態で来れていますので、一生懸命、一緒に頑張りたいと思います。