【ヴィクトリアM】2つ目のG1へ レッツゴードンキ岩田「本当にすごいチャンス」

10日、ヴィクトリアM(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、高松宮記念2着のレッツゴードンキ(牝5、栗東・梅田智厩舎)は、坂路で助手を背に馬なりでの最終調整。スムーズな脚捌きで軽快に登坂して4F53.5-37.7-24.1-12.0秒を叩き出した。

桜花賞のあと、長く勝ち星から見放されたが、2月の京都牝馬Sで1年10カ月ぶりのV。昨秋のJBCレディスクラシックから前走の高松宮記念まで4戦連続連対を果たして完全に勢いを取り戻した。そうなれば、狙うは桜花賞以来のG1タイトル。控える競馬をマスターして、そのチャンスはグッと近づいている。


追い切り後、岩田康成騎手の一問一答は以下の通り。

●落ち着きが出て末脚に磨き

-:前走の高松宮記念2着のレースから振り返っていただけますか?

岩田康成騎手:馬場も悪かったんですが、最内を走ってよく伸びたと思います。

-:先程、梅田調教師も負けたけども非常に満足したとコメントしていましたが、岩田騎手はどうですか?

岩:そうですね。力のあるところを見せてくれましたし、一番いい脚で突っ込んで来てくれたと思います。

レッツゴードンキ

-:さて、去年の11月からレッツゴードンキは4戦連続して2着以上を確保している安定感が出てきていますが、どんなところがその安定感に繋がっているか、岩田騎手から見てどうですか?

岩:折り合いじゃないですけど、馬も落ち着いて、充実してるんじゃないかなと思います。

-:脚質にも幅が出てきたと思うのですが、いかがでしょうか?

岩:じっとするようになってから直線も伸びるようになりましたし、最近はちょっとゲートをあんまりドンと出ない感じで、ゆったり運ぶ形にはなっているのですが。

-:でもレースでは、その分末脚は活かせるような形になっているのですね?

岩:我慢できるようになって直線伸びるようになりましたね。

-:今度は1200mからマイルになりますが、レッツゴードンキにとってこのマイルという距離はどうご覧になってますか?

岩:中山でも2着がありますし、折り合いさえつければ、ちゃんと伸びて来れると思います。

-:以前より(折り合いが)つきやすくなっているので、勝機もかなり高くなっているのでしょうか。

岩:東京のマイルなので、それなりにちょっとペースは落ちると思うのですが、それだけを気をつけて、出たなりで、どの位置でもレースが出来ると思うので。

●2つ目のG1獲りへ絶好のチャンス!

-:追い切りの様子ですが、1週前に乗られましたが、どんな指示だったのでしょうか?

岩:1週前なので、結構やってくれということだったんですが、ちょっとラスト1Fが馬場が悪かったので、馬なり程度でいったんですが、本当に状態はいいと思います。

-:乗り心地とか乗り味はいかがでしたか?

岩:追い切りは僕が乗ったら結構気が入ってしまうので、あまりビッチリとはいってなかったのですが。

-:梅田調教師によると、今週は微調整で最後の仕上げだったというところだったんですが、後でお話はされましたか?

岩:はい、すごい調子が良いと言われました。

-:それを聞いて、岩田騎手の気持ちは?

岩:本当にすごいチャンスなので、ベストを尽くしたいと思います。

-:理想のレース運びやレースプランがあれば、教えてください。

岩:枠順なり、馬場なり、ゲートを出たなりで、前に行けたら行こうと思いますし、3コーナーまで折り合いがつくような位置取りでレースをしたいなと思います。

-:重複する部分もありますが、若い時からレッツゴードンキに乗って桜花賞を勝ちました。次のヴィクトリアマイルに向けて、岩田騎手の気持ちを教えてください。

岩:古馬になってやっと充実してきたので、なんとかこのチャンスを活かして頑張ります。