【オークス】勢い十分モズカッチャン和田竜「マイナス面が少ない馬」

モズカッチャン

17日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、フローラS1着のモズカッチャン(牝3、栗東・鮫島厩舎)は、坂路で助手を背に単走で終い重点の調整。4F54.8-40.0-25.6-12.4秒と時計は目立つものではないが、ゴーサインが掛かってからは鋭い反応を見せ、3連勝中の勢いをまざまざと見せ付けた。

2月の小倉で未勝利を卒業し、そこからポンポンと3連勝で重賞ウイナーの仲間入り。この2走はどちらもゴール前の接戦を制する勝負強さも見せている。大一番に向けて、何とも不気味な雰囲気を漂わせる伏兵だ。


追い切り後、和田竜二騎手の一問一答は以下の通り。

●2走前の勝利に『これはちょっと違うな』

-:前走のフローラSは鮮やかな差し切り勝ちでした。レースを振り返ってもらえますか?

和田竜二騎手:東京の2000mで内枠に入った時点で勝負になるなと思っていました。権利は取れる馬だなと思っていたので、自信を持っていきましたが、思ったより強かったですね。本番も意識できるな思いました。

-:最後は追えば追うほど伸びる感じだったのですが?

和:ペースもちょうどいい感じで、位置取りもうまくいきましたし、そんなに末のない馬なので、ああいう競馬になりました。

-:この馬自身は3連勝なのですが、和田さんが乗られて前々走、前走と連勝していますが、1月に乗った時と比べて良くなっている部分というのはあるのでしょうか?

和:未勝利に乗った時、ゲートも良くなくて、リズム良く行けなかったのですが、渋太い競馬をしてくれましたし、乗った感じで凄くいい馬だと思いました。走ってくるなと思ったのですが、中山で500万を勝った時が道悪で勝ちに行って強い競馬をしてくれたので『これはちょっと違うな』という感じはありましたね。

モズカッチャン

-:東京コースで重賞を勝ってオークスへ行くわけですが、今回は相手が一段と強くなります。

和:桜花賞組が強いと思いますし、どれくらいの力差があるか分かりませんが、距離が延びることによって気を遣う部分が出てくると思いますし、この馬自身もあと400mをどれくらい走れるか分かりませんが、折り合いも付きますし、馬の力を信じていきたいと思います。

-:やはり気を付けるところはスタートになりますか?

和:そうですね。まだ安定しないと思いますし、ここ2走は出てくれているのですが、前走でもちょっとチャカチャカした部分が残っているので、気を付けたいと思います。

-:前走あれだけの脚を使いましたので、今回も終いを生かすような競馬が理想でしょうか?

和:流れに乗って行きたいと思いますし、極端に溜めていこうというわけではないですし、距離を意識して下げることもないので、馬のリズムを保って行きたいなと思います。

-:自信を持って行けそうですか?

和:いいイメージで前走を勝ってくれたので、このままいいイメージで行きたいと思いますし、残りの400mをどれくらい頑張れるか分かりませんが、何とか強い馬達に食らい付いていきたいですね。

-:前走後は1度も跨がっていませんが、状態に関して何かお話はされているのですか?

和:厩舎の人からは、すこぶる順調ですと聞いているのですが、いい状態で毎回出ていますし、牝馬で繊細というよりは、凄く元気が良くて活発なので、安心して本番を迎えられると思います。

-:3連勝という勢いに魅力を感じているファンも多いと思います。そのファンに向けてメッセージをお願いします。

和:安定して走れる馬なので、今回も崩れずに走ってくれると思いますし、馬場が悪くても良くても走れる馬で、マイナス面が少ない馬だと思いますから、その辺の強味を生かして頑張りたいと思います。