【オークス】狙うは勝利のみリスグラシュー矢作師「本来の適性はこちらの距離にある」

リスグラシュー

馬主でもある元横浜DeNAベイスターズの三浦大輔氏サイン入りキャップをかぶって会見に

17日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、リスグラシュー(牝3、栗東・矢作厩舎)を管理する矢作芳人調教師の一問一答は以下の通り。

●(桜花賞は)できれば良馬場でやりたかったというのが本音

-:前走の桜花賞では2着。振り返って頂きたいのですが、惜しい競馬でした。

矢作芳人調教師:あんまり振り返りたくないですね。勝つと思ってやっていたので残念でした。

-:ただ、レース前にこの馬の持ち味として自在性、折り合いが付く、切れ味というところを挙げていましたが、そういういい所は見られたのではないですか?

矢:そうですね。できれば良馬場でやりたかったというのが本音です。

-:その中でも2着でしたから、評価してもいいのではないですか?

矢:いや、僕らは2着では何も評価できないので。

-:この中間、桜花賞以降はどういった調整をされてきたのでしょうか?

矢:一度しがらきの方に放牧に出しまして、レースの3週間前に帰厩ということで、予定通りに進めています。

-:先週は武豊騎手を乗せて坂路で1週前追い切りを行いました。そこでの動きはどうでしたか?

矢:見た瞬間はちょっと最後のノビがもうひとノビ欲しいかなというふうに感じたんですけど、その日の全体の馬場状態、時計の出方、その他を見て、そんなことはないなと。馬場状態を考えれば優秀な時計であり、いい動きだったのではないかと分析しています。

-:その辺りは武豊騎手と意見が一致しているのでしょうか?

矢:多分、ユタカもちょっと物足りないのかなと感じたと思うんですけど、後から見てみて、あの時計なら十分なのだろうという感じだと思います。彼の方からも「来週はそれほどやらなくていいと思います」と言ってくれました。

●本来の適性はこちらの距離にあると当初から思っていました

-:今朝の最終追い切りはCWのコースで行われました。この意図というのは?

矢:フィーリングです。昨日、馬を見た時のフィーリングと、オークスということを考えて、スタッフとも相談して、今日はCコースで半マイル追いということを決めました。

リスグラシュー

所属の坂井瑠星騎手(レースは武豊騎手)を背にCWで4F52.3-38.7-12.4秒をマーク

-:実際の動きはどうでしたか?

矢:半マイルですから良く見えて当然ですし、良く見えましたね。

-:前走の桜花賞の時に後のことは考えず目一杯に仕上げたと仰っていましたけれども、それ以降、オークスに向けての上積みというのはどうですか?

矢:上積みって言われるとね、そこまであるかどうかは疑問ですけど、考え方としてはより適性に近い距離のレースになるので、上積みは必要ないのではないかと。3歳春の牝馬ですので、現状を維持しておけば十分ではないかという考えのもとに調整してきました。

-:適性の距離という言葉が出ましたが、ようやく長い距離のレースということになりますね。

矢:そうですね。どうしても女の子は、春はマイルを照準にしないといけないので、その仕様でやってきましたけれども、本来の適性はこちらの距離にあると当初から思っていました。

-:距離以外、既に東京コースは経験していますけれども、その辺りはどうですか?

矢:何も問題ないと思います。あとは輸送だけ無事にクリアして欲しいですね。

-:桜花賞では勝ち馬とは半馬身の差がありましたが、今回は距離が2400mに延びます。改めてライバルとの力関係はどのように考えていますか?

矢:桜花賞馬だけが相手ではないので、他にも強い馬はいっぱいいますし、2400mが向く馬も多いのでね。厳しい戦いになるとは思いますけれど、その中でも最短距離にいるのではないかという自負はあります。

-:ファンの方々がたくさん応援してくださると思います。最後にファンの方へメッセージをお願いします。

矢:今週末は天気も良さそうなので、ぜひ競馬場に来て頂いて、リスグラシューは本当に可愛い女の子なので応援してもらいたいなと思います。応援よろしくお願いいたします。