【オークス】レーヌミノル池添2冠目指し「距離も絶対持つ」

レーヌミノル

17日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、桜花賞1着のレーヌミノル(牝3、栗東・本田厩舎)は、CWで助手を背に、古馬1000万のメイショウカシュウを0.6秒追走し、一杯に追われる同馬を内から楽々と0.3秒先着を果たした。6F83.7-67.0-51.5-38.1-13.0秒をマーク。

メンバー中唯一、牝馬二冠の権利を獲た桜花賞馬は、今回距離の不安が囁かれているが、新コンビで息の合った騎乗を見せた池添騎手の手腕で、距離の壁を克服したい。


追い切り後、池添謙一騎手の一問一答は以下の通り。

●凄く乗りやすくて、上の指示に従ってくれる

-:今年のオークスは、桜花賞馬で挑む形になりますね。去年と何か違った思いというのはありますか?

池添謙一騎手:去年は2cm差で負けて悔しい思いをして、それでオークスは!と臨んだレースだったので、また立場というか気持ちというのは、今回とは違うのかと思います。

-:前走の桜花賞ですが、初めてコンビを組みました。道中息ピッタリのようにも見えたのですが、乗っていてどんな感じだったのでしょうか?

池:レースもすごく上手に走ってくれていましたし、完璧なレースが自分の中ではできたと思っています。

-:これまで、ライバルと見ていたレーヌミノルと、実際にレースに乗ってみて、何か違った部分はあったのでしょうか?

池:見ている限りではスピードが勝っている馬で、乗り難しい馬なのかなというイメージは持っていましたが、そういうのがなくて、凄く乗りやすくて、上の指示に従ってくれるというか。イメージは、一週前調教に乗ってから、そういうのは感じましたね。

レーヌミノル

-:今回も一週前の追い切りに乗られました。その動き良かったみたいですね。

池:桜花賞以来の調教騎乗ですけど、動きに関しては、凄くいい動きしてくれましたし、桜花賞の時も具合がいいと感じたのが、凄く調整もうまくいったみたいで、桜花賞よりも状態はいいのではないかと感じた調教だったと思います。

-:高く評価されたその乗りやすさという部分はどうだったのでしょうか?

池:すごく乗りやすかったですし、こちらが合図を送れば、しっかり反応してくれましたので、良かったと思います。

-:先程、最終追い切りが行われましたが、何か馬の状態についての、厩舎とのやり取りはあったのですか?

池:東京の輸送もありますし、一週前しっかりやっているので、今日は追い切りに乗ることはなかったのですが、見る専門ではなく、乗って感じる方なので、見ている限りではちょっとよく分からなかったのですが、今上がってきた中井(調教助手)さんに話を聞いたら、「桜花賞よりいい」というコメントをいただいたので、それを今日ちゃんと言っておこうと思いました(笑)

-:今回のオークス、東京の2400mに舞台が替わります。この馬にとっての一番のポイントはどこでしょうか?

池:もうマスコミの方もファンの方も、距離とレーヌミノルに関しては言われているので、まぁそれが一番じゃないかなと思います。

-:池添さん自身は、この距離についてはどのように思われていますか?

池:2400mの距離を走ったことがないので、正直なところ走ってみないとわからないとしか言えないです。

-:ただ、その距離が伸びることによっての、道中の折り合いという部分に関しては、それほど不安は感じていませんか?

池:そこは大丈夫だと思っています。

レーヌミノル

-:理想のレース展開などはありますか?

池:距離が2400mになるので、折り合いが凄く大事になってくると思いますし、スタートがいい馬なので、後ろからになるというのはないと思いますけど、だからといって逃げたくもないですし、その辺は枠と馬の並びによって考えていかなきゃいけない部分だと思っています。

-:先週日曜日、東京で乗られていましたけど、現在の芝のコンディションについて、どのように見ていますか?

池:内が悪いですね。

-:では、できればその悪いところは通りたくないという感じですか?

池:当日の馬場コンディションだとは思いますけど、その辺は当日見極めて乗りたいと思います。

-:今回も、強いライバル馬がたくさん相手になりますが、ライバル関係についてはいかがでしょうか?

池:桜花賞では勝つことができましたけど、その前は負けている馬もいますし、一つのレース展開、騎手の乗り方によって、ガラっと変わってくると思います。腕が問われるレースになるのかなと思います。

-:今年唯一の牝馬二冠を狙える馬です。意気込みをお願いします。

池:二冠の権利を持っているのはレーヌミノルだけなので、その二冠を目指して、自分の中では距離も絶対持つと思って乗るつもりですし、自分の腕だと思っています。後は未知の距離になってくるので、レーヌミノル自身も頑張ってもらわなくてはいけない部分もあるので、一緒に頑張って二冠を獲りたいと思います。

-:桜花賞の時にやや重でしたが、その時の疲れというのは回復しているのでしょうか?

池:桜花賞が終わってから、少しダメージがあったみたいですけど、うまくケアしてくれたみたいで、間隔もオークスまでありますし、十分回復してくれていると思いましたし、一週前の追い切りも、桜花賞よりもいい動きしている様に感じたので、その辺は大丈夫だと思います。

-:東京は馬場の内側が悪いという中で、枠順はどこがいいというのはありますか?

池:内の馬場が悪いのですが、あまり外よりは、中側の方がいいかなと思っています。

レーヌミノル

▲調教の合間に談笑する池添騎手と本田優調教師