1日重賞V2のルメール「特別な日に2つの重賞を勝てて嬉しい」

●5月28日(日) 2回東京12日目12R 目黒記念(G2)(芝2500m)

3週連続G1勝利、初の日本ダービー制覇を成し遂げた千両役者・C.ルメール騎手は、東京競馬場に駆けつけたファンへ最後まで勇姿をみせつけた。

天皇賞・春で2着などの実績を持ちながら、意外にもこれが初めてのコンビとなったルメール騎手とのコンビで約3か月ぶりのレースに臨んだフェイムゲーム(セ7、美浦・宗像厩舎)。道中は後方で脚を溜める作戦に。最後の直線に向くと、追い比べを演じるライバルたちを尻目に外から脚を伸ばし、図ったようにゴール前で差し切り。去勢手術も経験した7歳のベテラン馬は2年ぶりの重賞タイトルを手にした。

騎乗したルメール騎手は「彼はときどき頭を上げたりイヤがる面を見せるところがありますが、今日は比較的ペースが流れてくれてスタミナを問われる展開になって、持ち味が生きました。最後も前の馬を交わす自信がありました。フランスでは1日に複数の重賞が行われる日が多くあるので、複数重賞勝ちをした経験が何度かありましたが、日本でそういう日はあまりないので、特別な日に2つの重賞を勝てて嬉しいです」と振り返った。

この日、ダービーに続いて2つ目の重賞Vとなった鞍上は休むことなく、11R、12Rにも騎乗。最終レース後も記者会見など大忙し。それでも、最終レース後、パドックで行われたトークショーでも感極まり、涙を浮かべるシーンも。フランスの優勝請負人にとっても、忘れられない一日となったようだった。