【安田記念】サトノアラジン、サンライズメジャー、クラレントの最終追い

サトノアラジン

31日、安田記念(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。

強烈な末脚を武器に重賞2勝を挙げているサトノアラジン(牡6、栗東・池江寿厩舎)。前走の京王杯SCでは重馬場を苦にして持ち味を発揮できず9着に敗れた。

池江泰寿調教師は「色々な要因がありますが、一番の敗因は馬場でしょう。まともに走りきっていないから、中間も順調に攻めることができました。去年はスムーズな競馬をさせてもらえなかった。改めてという気持ちもあるし、いい馬場で走らせてやりたい」と、巻き返しに燃えている。

追い切りは、CWコースで川田将雅騎手を背に6F84.6-67.0-51.7-38.4-11.6秒をマーク。長めの距離をオープンのトーセンレーヴを少し追走する形から最後は楽に先着。

同師は「相変わらず調教の動きは良かったですね。前走時も良かったけど、さらに上向いていると感じました」と手応えを掴んでいる。

近走は重賞で苦戦が続いているサンライズメジャー(牡8、栗東・浜田厩舎)だが、3度の重賞2着があるように8歳とはいえ意地を見せたいところ。坂路コースで助手を背に4F54.5-39.8-25.7-12.6秒を馬なりでマーク。

浜田多実雄調教師は「先週にもしっかりやってあるし、今週は馬なりで。いい動きでしたね。年齢は重ねてきましたが、馬はまだまだ元気いっぱい。充実している感じですよ。前走でもよく粘ってくれていますからね。この前は逃げる形になりましたが、どんな競馬もできます」と、信頼度は高く、虎視眈々と一発を狙っている。

前走の京王杯SCで約1年ぶりに馬券に絡んだ8歳馬クラレント>(牡8、栗東・橋口慎厩舎)は、坂路コースで岩田康誠騎手を背に4F53.0-38.4-25.1-12.3秒を馬なりでマーク。

橋口慎介調教師は「最後は少し内へ行くようなところをみせていましたが、馬場の悪い時間帯でこの時計ならいいでしょう。岩田騎手もいい感触を掴んでくれていました」と納得の様子。そして、「左回りは合っているし、ここがG1を勝てる最後のチャンスという気持ちで臨みます」と、父・橋口弘次郎元調教師から引き継いだ功労馬にビッグタイトルを獲らせるために意気込んでいる。

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