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研究員ヤマノの重賞回顧
2008/1/8(火)
1月5日(土)、中山競馬場で行われた中山金杯(4歳上、G3・芝2000m)は、川田将雅騎手騎乗の3番人気アドマイヤフジ(牡6、栗東・橋田満厩舎)が、好位4番手で流れに乗ると3角過ぎから徐々に進出し、直線中程で先頭に立つとそのまま押し切って、2番人気エアシェイディに1.3/4馬身差をつけ優勝した。
さらにアタマ差の3着に9番人気メイショウレガーロが入線。
なお、中団からレースを進めた1番人気サイレントプライドは6着に敗れた。
勝ったアドマイヤフジは、意外にもこれが約2年ぶりの勝利だった。
ダービー4着、皐月賞5着、菊花賞6着、宝塚記念4着は、今回のメンバーでは群を抜く実績だとも言えたはずだ。
それなのに2年近くも勝ち星から遠ざかっていたというのはどういうことなのか?
ここで思い出されるのは、“相手なりに走るタイプ”という言葉だ。
これまでのアドマイヤフジは、いつのまにか“相手なりに走るタイプ”となってしまっていたのかもしれない。
これは時折耳にする言葉であるが、決して褒め言葉ではない。
確かにいくら強豪と接戦を演じてみても、グレードが下のレースでも勝ち切れないのでは仕方がない。
しかし、今度こそ、この不名誉な称号から脱却できたのではないだろうか。
今後はこの馬の動向から目が離せない。今年はいよいよ悲願のG1奪取なるか!?
同5日(土)、京都競馬場で行われた京都金杯(4歳上、G3・芝1600m)は、岩田康誠騎手騎乗の3番人気エイシンデピュティ(牡6、栗東・野元昭厩舎)が、好位3番手から最後の直線で早め先頭に抜け出すと、1番人気アドマイヤオーラの強襲ををクビ差抑えて見事優勝した。さらにクビ差の3着には9番人気カネトシツヨシオーが入った。
勝ったエイシンデピュティは、天皇賞・秋(G1)では最後の直線で斜行し数頭の馬に馬体を接触して致命的な不利を与え、8位入線も14着に降着となる処分を受けていた。
大元の原因はこの馬ではなかったようだが、他馬に驚いて斜行してはいけない。
前走の鳴尾記念ではそんな気性の難しさは見せなかったが、今回のレースではまたもハラハラさせられてしまった。
道中、鞍上が押している割には思ったより行き脚がつかず、最終コーナーでは手応えも一瞬怪しくなったように見えた。
結果的には勝つことができたが、決してスムーズなレースだったとは言えないだろう。
その後の直線で伸びて押し切った強い勝ち方は、もちろん馬の能力がなければ出来るものではないだろうが、今回の勝利は鞍上を務めた岩田Jの存在が何より大きかったように思う。
これでこのコンビでは4戦して3勝2着1回と非常に優秀な成績を収めている。
競走馬がその能力を発揮できるかどうか、騎手にかかるウエイトは、想像以上に高いのではないだろうかと感じさせられた今年の京都金杯だった。
さらにアタマ差の3着に9番人気メイショウレガーロが入線。
なお、中団からレースを進めた1番人気サイレントプライドは6着に敗れた。
勝ったアドマイヤフジは、意外にもこれが約2年ぶりの勝利だった。
ダービー4着、皐月賞5着、菊花賞6着、宝塚記念4着は、今回のメンバーでは群を抜く実績だとも言えたはずだ。
それなのに2年近くも勝ち星から遠ざかっていたというのはどういうことなのか?
ここで思い出されるのは、“相手なりに走るタイプ”という言葉だ。
これまでのアドマイヤフジは、いつのまにか“相手なりに走るタイプ”となってしまっていたのかもしれない。
これは時折耳にする言葉であるが、決して褒め言葉ではない。
確かにいくら強豪と接戦を演じてみても、グレードが下のレースでも勝ち切れないのでは仕方がない。
しかし、今度こそ、この不名誉な称号から脱却できたのではないだろうか。
今後はこの馬の動向から目が離せない。今年はいよいよ悲願のG1奪取なるか!?
同5日(土)、京都競馬場で行われた京都金杯(4歳上、G3・芝1600m)は、岩田康誠騎手騎乗の3番人気エイシンデピュティ(牡6、栗東・野元昭厩舎)が、好位3番手から最後の直線で早め先頭に抜け出すと、1番人気アドマイヤオーラの強襲ををクビ差抑えて見事優勝した。さらにクビ差の3着には9番人気カネトシツヨシオーが入った。
勝ったエイシンデピュティは、天皇賞・秋(G1)では最後の直線で斜行し数頭の馬に馬体を接触して致命的な不利を与え、8位入線も14着に降着となる処分を受けていた。
大元の原因はこの馬ではなかったようだが、他馬に驚いて斜行してはいけない。
前走の鳴尾記念ではそんな気性の難しさは見せなかったが、今回のレースではまたもハラハラさせられてしまった。
道中、鞍上が押している割には思ったより行き脚がつかず、最終コーナーでは手応えも一瞬怪しくなったように見えた。
結果的には勝つことができたが、決してスムーズなレースだったとは言えないだろう。
その後の直線で伸びて押し切った強い勝ち方は、もちろん馬の能力がなければ出来るものではないだろうが、今回の勝利は鞍上を務めた岩田Jの存在が何より大きかったように思う。
これでこのコンビでは4戦して3勝2着1回と非常に優秀な成績を収めている。
競走馬がその能力を発揮できるかどうか、騎手にかかるウエイトは、想像以上に高いのではないだろうかと感じさせられた今年の京都金杯だった。
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