【七夕賞】夏は牝馬!イタリアンレッドが牡馬を抑えて重賞初制覇

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11年7月10日(日)、3回中山8日目11Rで第47回 七夕賞(GⅢ)(芝2000m)が行なわれ、道中は後方に待機していた中舘 英二騎手騎乗の7番人気・イタリアンレッドが優勝。勝ちタイムは2.00.5(良)。

2着にはクビ差で2番人気・タッチミーノット(牡5、美浦・柴崎厩舎)、3着には4番人気・アニメイトバイオ(牝4、美浦・牧厩舎)が続いて入線。1番人気に支持されたキャプテントゥーレは2番手からの競馬。4角で早め先頭の積極的な競馬をするも、12着に敗れている。

勝ったイタリアンレッドはオープン入り後、愛知杯4着、福島牝馬S5着、マーメイドS4着と重賞ではあと一歩の競馬が続いていたが、今回は前崩れの展開がピタリ。重賞初制覇を達成した。馬主は株式会社 東京ホースレーシング、生産者は千歳の社台ファーム。馬名の意味由来は「イタリアの赤」。

1着 イタリアンレッド(古川慎司調教助手)
「前走も状態には自信を持っていたのですが、4コーナーでの不利が痛かった。鬱憤を晴らせましたね。うちの厩舎は中舘騎手と相性が良く、『アストンマーチャン以来の重賞だね』と話したところです。昨夏の小倉で連勝しただけに、平坦巧者というイメージがありますが、この季節が合うのでしょう。冬場が体が硬くなりがちな馬なのに、このところすごく身のこなしがいいんです。次走などは調教師とオーナーとの相談で決まりますが、今後も楽しみですよ」

2着 タッチミーノット(三浦騎手)
「4コーナーで付いていけなくなったが、直線で広いところへ出したら、手応え以上の伸び脚を発揮してくれた。結果は残念だが、この馬にはいい経験になったと思う」

3着 アニメイトバイオ(後藤騎手)
「2コーナーあたりでペースが落ちたときに少し力んだけど、スタートをうまくく出て流れに乗れた。直線もよく伸びている。男馬相手に立派なレース。負けたとはいえ、うれしいね。やっとこの馬らしさを出せてほっとしたよ」

4着 シャドウゲイト(田中騎手)
「あこそまで来たらね押し切れよと思ったけど。でも、9歳でも元気。見せ場をつくれ、力の衰えがないことを示せた」

5着 ドモナラズ(柴田大騎手)
「休み明けを使い、馬は良くなっていました。中途半端な結果に終わらないよう、直線に賭けましたが、本当にいい脚でしたよ」

6着 アドマイヤメジャー(上村騎手)
「一気にペースが落ちたとき、ハミを噛んでしまった。もっと流れてほしかったよ」

7着 コスモファントム(松岡騎手)
「馬体は仕上がっていたけど、いかにも休み明けという雰囲気。気持ちが乗っていなかったよ」

9着 マッハヴェロシティ(宮崎騎手)
「外の馬が速く、インに押し込められるかたちに。馬場の悪いところを通らされました。枠順が響きましたよ」

11着 エーシンジーライン(田辺騎手)
「行ったときしか結果が出ていない馬。思い切ってハナを切りました。内が荒れた馬場でなければ、もっと粘れたと思います」

12着 キャプテントゥーレ(小牧騎手)
「速い馬がいたら控えることを想定していたが、やはり単騎逃げがベスト。しかも、ラチ沿いが悪く、先行馬には厳しい馬場状態だったからね。スローでも後方勢のレースになった。ハンデを背負っているし、余計に堪えるよ」

16着 マゼラン(蛯名騎手)
「3、4コーナーでは下を気にして手応えがなかった。外から来られたとき、一緒に動けなかったよ。もう少し距離があれば、こんな馬場でも持ち味が生きるんだろうけどね」

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イタリアンレッド
(牝5、栗東・石坂厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:バルドネキア
母父:Indian Ridge
通算成績:16戦6勝


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