専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
毎日王冠はウオッカで断然!相手はアノ馬だ
2009/10/8(木)
競馬ラボ限定コンテンツ
パドック解説でお馴染みの相馬眼だけではなく、美浦の地獄耳という異名どおりに聞き屋としても有名な当人。築き上げた超人脈を駆使し、五感とツボを刺激する穴馬をズバッとお届けします。
平成21年10月8日(木)
毎日王冠はウオッカで断然!相手はアノ馬だ
今週から舞台が中山から東京競馬場へと替わる。春後半から使用されていなかったため、芝はビッシリと生え揃い、正に緑のジュウタンを敷き詰めた様で綺麗である。ところが、開催替わりに水をさすように大型台風が木曜日に上陸。
それを考慮してか、水曜日に追い切る馬が多くなり、美浦トレセン始まって以来ではないか?と思えるくらい時計を出す馬が多かった。元来、その週に使う馬は水曜日に最終追い切りを済ませる馬は8割強。木曜に追い切る馬は次週、あるいは先を予定している馬がほとんどである。それらの馬も台風を意識して水曜日にやったものだから、各新聞社の時計班はテンヤ、ワンヤの大騒ぎ。
各きゅう舎の助手さんとか、調教師が時計を聞きに3階にある新聞社席までくるのだが、この日ばかりは即座に時計班も答えられず、お帰りになる始末。大型台風の影響で影響がこんなところにも起こっているのだ。幸い、競馬開催には影響が無さそうなのでひと安心。
さて、東京の開幕週のメーンは毎日王冠。ここに女傑ウオッカが安田記念以来、4ヶ月ぶりに出走してくる。宝塚記念を自重し、この秋に備えていただけに体調は万全。得意としている東京コースで更にパワーアップしたウオッカが見られそうだ。相手にはあのブエナビスタに、今年の夏の札幌記念で勝っているヤマニンキングリーが最有力だろう。一方の京都大賞典は好仕上がりのジャガーメイル。春よりも腰がパンとしてきており、心配はない。斤量57キロも有利で絶好の狙い目だ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。