専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
自己条件に戻ればアノ馬が狙える!
2010/3/27(土)
競馬ラボ限定コンテンツ
パドック解説でお馴染みの相馬眼だけではなく、美浦の地獄耳という異名どおりに聞き屋としても有名な当人。築き上げた超人脈を駆使し、五感とツボを刺激する穴馬をズバッとお届けします。
平成22年3月27日(土)
自己条件に戻ればアノ馬が狙える!
土曜は天皇賞・春の前哨戦として日経賞が行われる。オレが注目しているのはトリビュートソングだ。先週中山で2勝を挙げ、今季9勝。一躍関東リーディングのトップに踊りでた尾形きゅう舎。共同通信杯を勝ったハンソデバンドにクラシック制覇の期待がかかるが、古馬の頂上決戦に向けての有望株が本馬。条件戦を勝ったばかりだが、ようやく素質開花の印象が強い。ハイペースの中、直線長くいい脚を使いながら危なげなく差し切った内容は上々。
2400m、2500mで2勝。中山のコース適性に加え、今の充実ぶりからこの相手でも軽視はできない。思えば父グラスワンダーが引退した年にこのレースに参戦。12キロ増の有馬記念からさらに18キロ馬体が増えて6着に敗退し、断然の1番人気を裏切った経緯がある。そのご子息がオープン馬に出世。父グラスワンダー10年前の忘れものを取りにきた。
本日の土曜穴ズバッは中山10Rに出走する5枠10番マサノウイズキッド。今回半年ぶりの出走となるが、入念に乗り込まれ仕上がりは万全。札幌で戦ってきた相手が強く、2走前で負かしたスマートステージは1600万下で上位争いするほど。能力を考えれば1枚上のものがある。前走セントライト記念で16着と大敗しているだけに、今回人気にはならないだろう。陣営も「馬体もひと回り成長したし、久々でも走れる状況にある。自己条件に戻る今回アッサリ勝つ場面があっても不思議ではないよ」と余裕の表情。ここは狙っている。
相手は①マリアージュ、⑤ケージーハッピーが本線。
⑨キッズアプローズ、⑦ヌーサが押さえ 。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。