「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【中山牝馬S】春の嵐か中山牝馬S
2017/3/7(火)
★土曜中山11R オーシャンS(G3)◎本命馬 コスモドーム 9番人気 7着 道中は勝ったメラグラーナの直後という位置取り。だが3角からずっと外へ振られてしまい、直線に向くまでのかなりのロスが出てしまった。そこからもジリジリとは伸びているのだが、立ち回りに失敗した感。2着馬と0秒3差、勿体ない競馬だった。
$お宝馬 アースソニック 12番人気 9着同着 大外枠から、こちらは上手く流れに乗れて好位。ただそこからは粘るだけの競馬になってしまい、伸びがなかった。8歳ではさすがに急坂では厳しかったか。
★日曜中山11R 弥生賞(G2)◎本命馬 グローブシアター 4番人気 8着 前半は馬ごみで折り合ったが、小柄な馬が揉まれまくって、直線でも馬の間に入ってしまい窮屈。メンタル面で疲れてしまったように見える。また追い出してからの反応が鈍い。ホープフルSでもバラけてから伸びてきたように、回りを気にするタイプなのかもしれない。
$お宝馬 マイスタイル 8番人気 2着 逃げて超スローペースを演出。そのまま粘り込んだ。騎手の腕と、母の父がダート短距離兼用の馬が穴を出す血統傾向にも乗って、会心の走りを見せた。ただ勝ち馬含め、いくらレベルの低い年といっても、このままでは皐月賞で勝ち負けに持ち込むのは難しいと思う。
【今週のポイント】
春の牝馬のハンデ戦、コーナー4つの1800m。穴党が腕を撫す中山牝馬Sが面白い。
中山の1800m重賞、中山記念やこのレースにリピーターが多いことを考えると、1ハロンしか違わないとはいえ、やはり2000mの実績とはリンクしない、独特の適性が求められるのだろう。(オープン特別時代は同一馬の3連覇もあった)
今年は近2年の上位馬は不在、ならば中山1800mの巧者を精査して、オイシイ配当にありつきたいと考えている。
ポイントはパワー。ディープインパクト産駒が勝てない重賞でもある。その辺にも、人気馬に付け込む余地はありそうだ。またトップハンデは毎年苦戦している。この点も重要だ。いずれにせよ、波乱前提でバットを振ってみたい。
【次回の狙い馬】
日曜・中山3R 4着 4角で好位置にいたが、前に居た馬が外に膨れた隙にその内を突いたところ、膨れた馬がまた内に寄ってきて追えなくなるシーンがあった。着差ほどの差はない。次走は勝ち負けだろう。
日曜・阪神6R 6着 休み明けの昇級で、インの好位から脚が上がってしまったが、最後までシッカリ走れていた。これは叩いて変わりそう。次走も同じ阪神ダート1800mを条件に狙いたい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。