「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【フローラS】一転、混戦の牝馬路線に
2017/4/18(火)
★土曜阪神11R アンタレスS(G3)◎本命馬 ミツバ 2番人気 11着 全くもって皆目分からない。意味も意図も分からず、ノーカウントとしかいいようがない。これでまた次走一変するようなタイプの馬でもある。今回は買った方が不運としか言いようがない。そう思わないと納得ができない。
$お宝馬 ロワジャルダン 8番人気 3着 せめてこの馬をお宝馬に指名できたのが救い。直線で急に狭くなってブレーキ、あれがなければ2着とはもっと際どかった。好走要因は、おそらく当日の記事に書いた通りのことなのだろう。
★日曜中山11R 皐月賞(G1)◎$本命馬&お宝馬 アダムバローズ 11番人気 17着 猛ペースというわけではなかったが、前半はスムーズに逃げてレースを引っ張る。ただ向正面から息を入れられず、後ろから来られて早々に一杯。想定していた以上に厳しいレースになってしまった。
【今週のポイント】
舞台替わって、新緑の府中の森。桜花賞がよもやの波乱決着となり、3歳牝馬路線も一転して混戦模様を呈してきた。混戦世代のオークスでは、フローラS組の好走が目立つ。その意味では、例年以上に各馬の走りに目を凝らしたい。
今年は大半の出走馬が、ここで権利を取らないとエントリーが厳しくなる賞金だ。さらに人気と目されるフローレスマジック、ホウオウパフュームが共に、休み明けという点も気になる。
ハッキリした好走傾向はつかみにくいレースだが、ダート要素よりは、深い芝で走れるようなパワーが母方に強く出ている方が良く、またいかにもトライアルといった、本番では瞬発力に欠けるタイプの種牡馬の産駒が好走している感はある。ディープインパクト産駒が1勝だけというあたりにも、それは出ているのかもしれない。連続開催の開幕週は意外とタフで深い芝というころも影響しているだろう。この辺を手掛かりに組み立ててみたい。
【次回の狙い馬】
土曜・阪神4R 5着 スタートが痛恨。ジワジワと挽回し、直線は大外へ出してよく伸びてきたがそれまで。これまで2走続けてスタートをミスしているので、クセになっている可能性はあるが、あの脚力なら未勝利に留まる馬ではない。次走はブリンカーなどで対策をしてきたら一変もある。エイシンサンサンの息子だ。
日曜・阪神7R 11着 よもや逃げられず。前に馬を置くとダメなので、ハナに立てなかった瞬間に終わってしまった。次走も外枠が条件だが、強行にハナを主張して逃げれば、そうは簡単にバテない馬。牝馬限定戦がベターだが、メンバー次第では牡馬混合でも粘れる力は持っている。同型の存在次第だ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。